全グレードがマイルドハイブリッド仕様に

先代より10%近く空力が改善されたというボディのアウトラインは変わらない。正面のラジエーターグリルからドアハンドルに続くスライスライン、そしてCピラーからリアフェンダーにかけてのキャラクターラインという、二重のショルダーラインはゴルフ8の特徴といえる。先代に比べて、4295×1790×1475mmというサイズは30mm長く、10mm狭く、5mm低く、ホイールベースの2620mmは15mmほど短い。


ただし静的質感という点でいけば、「スタイル」に迷わず軍配を上げる。起毛素材とファブリックのコンビシートとはいえ、クリーンで媚びない質感はこれこそがゴルフのスタンダードと思える。対して「アクティブ」の方は、シートのサポートがやや浅く小ぶりに見え平板な上に、ファブリックの素材感も化繊っぽさが目立つのだ。

先に述べた通り、前者が1.5リッター、後者が1リッターで両者とも48V MHEVかつ7速DSGが組み合わされているが、シャシーも細かく造り込みの差別化が図られている。前者はアルミ製のフロント・サブフレームであるのに対し、後者はスチールのそれ。リアサスは4リンクの1.5リッターに対し、1リッターはトーションビームとなる。