ファッション目線で気になるベスト10&キーワード別&専門店で新作腕乗せ2021新作時計大品評会!
このコロナ禍でも高級時計市場は元気だ。バーゼルワールドやSIHHといったかつての国際的な時計見本市はなくなったものの、「ウォッチズ&ワンダーズ 2021」のようなメジャーブランドが集うオンラインイベントで、あるいは独自の発表会で、刺激的なニューモデルが多数発表された。
アールデコの名作に惚れ直す絶妙な色彩
吉田 グリーンダイヤルはもはや一過性のトレンドではなく、ネイビーに次ぐ時計文字盤の定番カラーに定着しそうな勢い。
田上 出していないブランドを探すほうが大変ですもんね。
平澤 いろんな色調のグリーンがあるけど、このレベルソはとてもシック。ぐっとモダンな印象となりながら、伝統のアールデコスタイルの気品は損なわれていません。これをベーシックなスタイルにさらりとつけてたら、相当洒落て見えると思う。
髙木 じつはレベルソは誕生初期に多彩な色で作られ、その中にはこういうグリーンがあったそう。時計界の偉大なクラシックだけれど、画期的な反転ケースといい、当時いかに革新的な時計だったかわかるよね。
Keyword 5
Fashionable Green
JAEGER-LECOULTRE(ジャガー・ルクルト)
レベルソ・トリビュート・スモールセコンド

シックに手首を彩るディープグリーン
1931年に誕生した名作レベルソ。今作は初代オリジナルモデルのデザインをモチーフとする「トリビュート」シリーズの新色で、サンレイブラッシュ/ラッカー仕上げにより、じつにニュアンス豊かな深緑色を実現している。8.5mm厚のケースには、自社製の手巻きCal.822/2を搭載。45.6×27.4mm。SSケース。カーフストラップ。99万4400円(ジャガー・ルクルト)
寛ぎの休日スタイルを洒脱に見せるワンポイントに(吉田さん)

時計を選んだのはこの面々
髙木教雄さん(時計ライター)
1962年生まれ。’99年からスイスで新作時計発表会取材に取り組み、本誌のほか時計Beginやクロノスなどの専門誌でも執筆。
吉田 巌さん(ファッション・時計ライター)
M.E.のファッション&時計の原稿を数多く担当する知恵袋。小ぶりでヴィンテージなクロノグラフ時計をこよなく愛する。
平澤香苗(MEN’S EX編集長)
編集長に就任し、機械式時計を見比べる機会が急増。最近ではスケルトンやセラミックなどハイテク系の時計にも興味津々。
田上雅人(MEN’S EX時計担当)
普段はGSを愛用。休日は主にドライビングウォッチだったが、最近、ヨットに乗る機会が増えたので次狙うはマリンウォッチ!?
[MEN’S EX Summer 2021の記事を再構成](スタッフクレジットは本誌に記載)
※表示価格は税込み。