ZENITH
2016
スケルトン

ケースと文字盤に覆われたムーブメントは、通常は見ることができない。しかしその精妙な動きを見てみたいという要望は強く、ケースの裏をスケルトン(シースルーバック)にする仕様が増えていった。それでも見るには時計を裏返さなければならず、ならばダイヤル側もスケルトンにと。ゼニスのように、ムーブメントに定評のあるブランドが積極的に取り入れていった。写真はゼニスの「エル・プリメロ 36000 VpH スケルトン」。自動巻き。径45mm。SSケース。ラバーストラップ。生産終了。
PATEK PHILIPPE
2017
グラデーション

中心部から外側にだんだん色が濃くなっていくグラデーションダイヤル。ヴィンテージテイストの流行とともに定着し、ブルーやブラウン、グレーなど、各社が奥行きのある独自カラーを打ち出した。1枚1枚ムラなく量産するには、高い技術が必要。写真はパテック フィリップの「アクアノート Ref.5168」。自動巻き。径42.2mm(10-4時方向)。18KWGケース。コンポジット・ストラップ。502万7000円(パテック フィリップ ジャパン・インフォメーションセンター)
TUDOR
2019
ブロンズ

時計業界ではジェラルド・ジェンタが最初に採用したとされるブロンズケース。最大の魅力は使っていくうちに酸化することでパティナ(緑青)が生まれ、自分だけの色になること。100万円オーバーの高額モデルが多かったが、チューダーが参入すると価格が安定。大きなトレンドとなり、業界に一気にブロンズケースが浸透した。写真はチューダーの「ブラックベイ ブロンズ」。自動巻き。径43mm。ブロンズケース。ファブリックストラップ。44万9900円(日本ロレックス / チューダー)
IWC
2020
グリーンダイヤル

グリーンダイヤルは、昨年あたりから急増し、今年もトレンドのど真ん中。地球環境を意識したネイチャーカラーとしても注目度が高く、昨今のSDGsブームともリンクする。ひと言でグリーンダイヤルと言っても、同じグリーンは存在しない。各ブランドとも独自のグリーンを打ち出しており、IWCのような深いグリーンから、淡いグリーンまでさまざまである。写真はIWCの「ポルトギーゼ・クロノグラフ」。自動巻き。径41mm。SSケース。アリゲーターストラップ。90万7500円(IWC)
2大見本市がついに終焉


世界最大の時計見本市、バーゼルワールドとSIHH(通称ジュネーブサロン)が幕を下ろし、代わりにジュネーブのW&W(ウォッチズ&ワンダーズ)が誕生した。
「バーゼル&SIHH」をさらに知りたいならコレ!

本誌と合同でバーゼルワールドとSIHHの取材を行ってきた時計Begin編集部の特別編集によって、この10年間分の膨大なデータをまとめた時計ムックの決定版! 前編・後編2冊合わせて144ブランド、約3000本の時計を収録した超保存版。A4正寸。各296ページ。各2970円。小社刊。
『バーゼル&ジュネーブ大全 高級時計10年バイブル 前編 2011-2015【時計Begin特別編集】』『バーゼル&ジュネーブ大全 高級時計10年バイブル 後編 2016-2020【時計Begin特別編集】』 >> Amazon.co.jpで見る

[MEN’S EX Summer 2021の記事を再構成](スタッフクレジットは本誌に記載)
※表示価格は税込み。