同色同士の合わせは、スマートにこなす定石
ヒラ それにしても部長、ネイビーシャツにネイビーのレジメンタルタイを合わせるだなんて、相変わらずスタイリングも気が利いていますね。めちゃめちゃ洒落ています。
部長 照れるね。でも種明かしをしてしまえば、カラーシャツコーデの定石さ。スーツとタイを同色で合わせて、カラーシャツを際立たせるという手もある。何にせよ、どこかでつながりを作ってあげるのがコツかな。
ヒラ カラーシャツ、惹かれますね。一枚でも持っていればワードローブの裾野も広がりそうですし♪
部長 そうそう。マンネリしているときに着るとパッ!と気分が晴れるんだ。
ふく部長のおすすめ

ドレッシーな高番手のブロードから
ストレッチ混のそれまで、多彩なシャツが揃う
ナポリのカミチェリア“マリア・サンタンジェロ”が得意としているシャツの1つに、繊細ゆえ縫製が難しいとされるシルクシャツがあります。某メゾンのOEMにて多くのシルクシャツを生産してきたのが、得意の由縁。写真左、ネイビーシャツはまさにシルクのそれで、気品に溢れる艶を楽しめます。ポリウレタンの混紡により、動きやすさを向上させているのもポイントです。
写真右、モードが薫るブラックのシャツは、コットン×ナイロン×ポリウレタンからなるストレッチ生地を用いたもの。中央のマルチストライプシャツは、高番手のコットンブロードを用いた一枚です。こちらは第2ボタンまで空けても胸がはだけ過ぎないよう、ボタン間隔が調整されているのも持ち味。ノータイスタイルにも重宝します。
話したのはこの2人
ふく部長
コロナ禍に部長職となったエグゼクティブ。お洒落の知識と着こなしのセンスから、誰が呼んだか通称「ふく部長」。ニューノーマルに適応すべく部下に気を遣う一面も。髪はロマンスグレーに移行中。
ヒラ社員
なかなか新人が入ってこない中堅ヒラ社員。ニューノーマルな働き方を目指しつつ、スーツをバシッと着こなして「デキるビジネスマン」に見られたい煩悩ももつ。お洒落メガネ男子で、結構イケメン。
写真=伏見早織 スタイリング=宮崎 司 文=秦 大輔