ファッション目線で気になるベスト10&キーワード別&専門店で新作腕乗せ2021新作時計大品評会!
何かと先行き不透明な世の中だからか、本当に価値のあるものだけに投資する人が増えていると聞く。それを反映してか、このコロナ禍でも高級時計市場は元気だ。バーゼルワールドやSIHHといったかつての国際的な時計見本市はなくなったものの、「ウォッチズ&ワンダーズ 2021」のようなメジャーブランドが集うオンラインイベントで、あるいは独自の発表会で、刺激的なニューモデルが多数発表された。ここではその中からとくに小誌読者の嗜好に合致し、なおかつスタイルアップに効きそうなモデルを厳選。末長く愛用できる運命の1本を見つけて欲しい。
シャープな造形美が袖口をクールに演出(吉田さん)

シチズン11年ぶりの機械式はデザインの完成度もすこぶる高い
髙木 クラシックな3針では、「ザ・シチズン」も推したい。
田上 シチズン11年ぶりとなる新型の機械式ムーブメントを搭載したモデルですね。
髙木 そう。クロノメーター規格を超える平均日差−3 〜+5 秒の高精度が、フリースプラング方式のテンプにより長期にわたって安定。自社設計&組み立てだけれど、近年傘下に収めた名門ムーブメントメーカー、ラ・ジュー・ペレ社の装飾技術も存分に生かされ、デザインもとても高い機械に仕上がっていたよ。
吉田 ケースとブレスが一体化した外装も素晴らしい。キリッとシャープで、切れ者がつける時計という印象。国産高級時計の新スタンダードとなる予感!
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CITIZEN(シチズン)
ザ・シチズン メカニカル Cal.0200

新たな看板に相応しい一切隙のないデザイン
力強さとシャープさを併せ持つデザインに、ラ・ジュー・ペレ社との協業によって実現した渾身の自社製機械式ムーブメント、Cal.0200を搭載。細部の仕上げも美しく、高級感もたっぷりだ。通常モデルは砂地模様を施した黒文字盤とサンレイ仕上げの青文字盤の2種。自動巻き。径40mm。SSケース&ブレスレット。シースルーバック。60万5000円(シチズンお客様時計相談室)
時計を選んだのはこの面々
髙木教雄さん(時計ライター)
1962年生まれ。’99年からスイスで新作時計発表会取材に取り組み、本誌のほか時計Beginやクロノスなどの専門誌でも執筆。
吉田 巌さん(ファッション・時計ライター)
M.E.のファッション&時計の原稿を数多く担当する知恵袋。小ぶりでヴィンテージなクロノグラフ時計をこよなく愛する。
田上雅人(MEN’S EX時計担当)
普段はGSを愛用。休日は主にドライビングウォッチだったが、最近、ヨットに乗る機会が増えたので次狙うはマリンウォッチ!?
[MEN’S EX Summer 2021の記事を再構成](スタッフクレジットは本誌に記載)
※表示価格は税込み。