本格眼鏡とは? なぜ本格眼鏡が必要なのか? どんなブランドがあるのか? を一冊で網羅する『本格眼鏡大全』が発売に。1000本ものフレームが掲載された本書から、ここでは国内外の本格眼鏡ブランドをピックアップしてご紹介する。
AHLEM(アーレム)

アートの感性を纏った高感度なデザインが魅力
2013年にスタートしたアーレム。デザイナーのアーレム氏はフランス人で、現在はLAを拠点に活動をしている。本国ではアクネやミュウミュウなどのアパレル経験を経て、機能性とファッション性が共存するアイウェアの世界へ。すぐさまパリのコレットやLAのフレッド・シーガルといったセレクトショップの名店、有名眼鏡店から高く評価される。
そんなアーレムのアイウェアは、フランス人である彼女ならではのエスプリと、LAのリラックスした雰囲気を併せもっているのが特徴。デザインについては20世紀初頭のバウハウスムーブメントに強く影響を受けており、眼鏡を通して日々の生活のなかにアートを溶け込ませることを意図している。「ヴィクトアール」に見られる独特なレンズシェイプや、「ダイアナ」などのテンプルエンドにさりげなくあしらわれたディテールは、まさにそうしたアーレムのコンセプトを象徴するものだ。
それゆえ、まずその感度の高いデザインに目がいくが、機能においても強いこだわりが感じられる。質感の高いこれらのフレームはフランスの眼鏡産地としても有名なジュラ地方オヨナックスにて、職人の手作業により丁寧に作られている。メタルフレームの艶やかさは22Kのエレクトロプレーティングによるもので、耐久性の高さもお墨付きだ。
常にシンプル、快適、そして美しいデザインを――。そんなアーレムのアイウェアは、世界中の眼鏡業界のみならず、ファッション業界をも魅了し続けている。
AHLEM(アーレム)
BRAND INFO
創業年/2013年
創業者/アーレム・マナイ・プラット
現在地/アメリカ・ロサンゼルス
問い合わせ先/グローブスペックス エージェント
TEL:03-5459-8326

デザイナー
アーレム・マナイ・プラット
パリで生まれ育ち、ブランドを創業後LAに拠点を移す。2017年には、CFDA(米国ファッション協議会)とVOGUEによるCFDA/VOGUEファッションアワードで準優勝を果たしたことも。