本格眼鏡とは? なぜ本格眼鏡が必要なのか? どんなブランドがあるのか? を一冊で網羅する『本格眼鏡大全』が発売に。1000本ものフレームが掲載された本書から、ここでは国内外の本格眼鏡ブランドをピックアップしてご紹介する。
FACE FONTS(フェイスフォント)

フォントデザインのように表情を豊かにする眼鏡
フェイスフォントは2007年にフランスシルモ展でデビューした鯖江発のブランドだ。ブランド名には「字体(フォント)が文章やグラフィックに表情を与えるように、眼鏡を掛ける人の表情を豊かに演出したい」という思いが込められている。「顔文字」が感情や意味を感覚的に伝えることができるように、フェイスフォントも顔文字のように“感性に訴える眼鏡作り”を目指しているのだ。そして、眼鏡フレームを単なる視力矯正のツールとしてではなく、表情を演出するファッションアイテムとしてとらえている。
デザインはレンズを支えるリムとブロウラインなどが別パーツになった多層構造を主流としている。前にせり出した立体的なブリッジや、フレームとレンズの間が空いたフローティング構造が特徴で、横や上から見たときに奥行きや変化が生まれ、実に多彩な表情を作ってくれる。また、フロントを別パーツにすることで、掛け外しの際にフロントに負荷がかかっても、レンズには干渉しない構造になっているのだ。そのため、長く使ってもレンズのポジションが安定して、正しい見え方をキープすることができる。フレームには軽量かつ柔軟性の高いβチタンなどを使用しているため、掛け心地も抜群だ。このように緻密にデザインされたフェイスフォントのアイウェアは、鯖江の高い技術があってこそ形になる。
掛ける人の表情を豊かにし、機能性も備えたフェイスフォントは、眼鏡を掛ける楽しさや、見られる喜びに気づかせてくれる華のあるブランドだ。
FACE FONTS(フェイスフォント)
BRAND INFO
創業年/2007年
現在地/日本・福井県
問い合わせ先/タナカフォーサイト
TEL:0778-51-8787

ユニセックスなアイウェア
“眼鏡は顔のグラフィックデザイン”ととらえて、繊細な表情を引き出すのがフェイスフォントのアイウェアだ。シンプルに見えて巧みに計算されたユニセックスなデザインが特徴だ。