最新テクノロジーと老舗のクラフトマンシップを味わう

BEVに限らず昨今のクルマには大型の液晶パネルなどを活用することでデザイン面の自由度や表示項目の多彩さなど、良く言えば未来的、悪く言えばゴチャゴチャしている(ものもある)。
発売が2018年だから、というのではなく、I-PACEのインテリアはじつに「いい塩梅」である。

前述したように大画面の液晶パネル等は搭載しているものの、表示項目はうまく選別されており、識別しやすい。またセンターコンソール下部に配置されたエアコン周りの操作系もフローティング方式で先進感と同時にスッと手を伸ばした際に操作しやすい位置にある。これはいいな、と思ったのが全てをタッチ式にせず、使用頻度の高いものはダイヤル式にしてあることだ。もちろん普段は「AUTO」にしておけば問題はないが、ちょっとだけ風量を落としたい時などにはこの手のUIはありがたい。

またシートやインパネ周辺のステッチやウッドパネルなどはジャガーらしい伝統的な仕上げとなっており、先進と伝統がうまく融合していると感じさせる。