スーツの堅さに、色気の極み
TOM FORD(トム フォード)

ストイックさの中に見えるグラマラスな魅力
何を隠そう、こちらは全世界で公開が待たれる『007』の最新作“NO TIME TO DIE”でジェームズ・ボンドが着用する一着。トム フォードのテーラード、「O’Connor/オコナー」がベースだ。ミニマムな印象ながら英国調のプリンスオブウェールズの柄が表情に奥行きをもたらす。若干のウエストシェイプがありつつも、ボクシーなシルエットで、ラペルはやや細身。クラシックさとモダンさが同居するグラマラスなムードを秘める。スーツ45万円、シャツ6万5000円、タイ3万円、チーフ2万2000円/以上トム フォード(トム フォード ジャパン)
ETRO(エトロ)

クラシックスタイルはさり気なく、大胆であれ
「色の魔術師」、エトロが放つオーラは、一見シンプルに見えても、その先の楽しさを期待させる。遠目にはブラウン系のグレンチェックのスーツだが、ブラウンの濃淡のほか、グリーンやオレンジが用いられ、近づくほどに豊かな表情に引き込まれる。ウール、ビスコース、リネンの三者混素材で、クラシックなスリーピースにしなやかさを加味。ライナーには鷲やカクタスなどアリゾナ砂漠をイメージしたプリントが。スーツ36万円、シャツ3万9000円、タイ2万3000円、靴11万3000円、チーフ1万6000円/以上エトロ(エトロ ジャパン)
[MEN’S EX Spring/Summer 2021の記事を再構成]
(スタッフクレジットは本誌に記載)※表示価格は税抜き