ミドルが洒落るグレーはライトトーンと心得る
ビジネスマンであれば、誰もが一着は持っているはずの無地グレースーツ。場を選ばず着用できる使い勝手の良さが魅力だが、ともすると無難でつまらない印象を与えてしまうことも……。そこで小誌では、よりファッショナブルな印象を演出するのにはライトトーンこそベストだと考える。
いつものグレースーツがワントーン上がるだけで、途端に華やぎが増して、その存在感は際立ちはじめる。往年のハリウッドスターたちによって愛用されてきたことも、ライトグレーの魅力を物語っている。初見の仕事相手に会うときなど、控えめ感を重視し無地グレーを軸としながら、洒脱な柄タイを結んで臨めば、さり気なく相手に自分の印象を残すことができるはずだ。
控えめな上品グレーは洒落見えするライトカラー
BEAMS F(ビームス F)

控えめグレーはVゾーンの個性が魅せどころ
ハリがありながらも滑らかな質感のウールが魅力の段返り3Bスーツ。パンツはクラシックなワンプリーツ仕様で、ほのかな光沢が上品さを印象づける。控えめ無地グレーだけに、グリーンにマルチカラーをあしらった個性的なヴィンテージ調のタイを合わせても、春らしい上品な華やかさを加えることができる。8万円(ビームス ハウス 丸の内)
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往年のスターもライトグレースーツを愛用

『007』シリーズ然り、どの時代においてもハリウッドスターのスタイリングは着こなしのお手本となるもの。もし共感する映画があるなら、その着こなしを是非とも参考にしたい。なかでも、最高にクールな無地グレースーツを着こなすケーリー・グラントは注目に値する。現代のスリムフィットよりもややワイドシルエットなスーツながら、パリッと清潔な白いシャツに、いずれもソリッドタイとの完璧な組み合わせ。是非とも参考にして欲しい着こなしだ。
[MEN’S EX Spring/Summer 2021の記事を再構成]
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