本格眼鏡とは? なぜ本格眼鏡が必要なのか? どんなブランドがあるのか? を一冊で網羅する『本格眼鏡大全』が発売に。1000本ものフレームが掲載された本書から、ここでは国内外の本格眼鏡ブランドをピックアップしてご紹介する。
tarian(タリアン)

シルモドール常連の若き天才デザイナー
アイウェア界の巨匠アラン ミクリ氏を父にもつ、ジェレミー・タリアン氏。彼が2011年に立ち上げたのが、タリアンだ。その華麗なるキャリアはドイツから始まる。20歳の頃にアイシー!ベルリンに入社してデザインを学び、2008年に初めてデザインしたフレームで、眼鏡界のアカデミー賞と言われるシルモドールを受賞。デビュー作でいきなり世界の頂点に立ってしまった若き天才は、24歳の時に自身のブランドを立ち上げる。そして、その翌年の2012年には、再びシルモドールを受賞するという偉業を成し遂げた。
そんなタリアンの特徴は、独自の感性を活かした大胆なフォルムとカラーリングにある。クラシックスタイルを踏襲しながらも、オリジナルカラーのアセテートとメタル素材を巧みに組み合わせ、個性的な佇まいに仕上げていく。近年は「ミロス」や「G03」などブリッジやブロウを素材とカラーのコントラストで際立たせたモデルが多く、モードな躍動感を湛えたデザインが印象的だ。
フレームは、すべてフランス・ジュラ地方や日本、ドイツの高度な技術をもつ工場にて生産されている。また、全モデルが限定500本で、シリアルナンバーが刻印されているのも特筆すべき点。手にした人は、特別感を感じられるはずだ。
唯一無二とも言えるタリアンの世界観は世界中で高く評価され、2019年、2020年にもシルモドールのグランプリを受賞。次の世代を代表するデザイナーの一人であることは言うまでもない。
tarian(タリアン)
BRAND INFO
創業年/2011年
創業者/ジェレミー・タリアン
現在地/フランス・パリ
問い合わせ先/トゥーランドット
TEL:03-6416-3360

デザイナー
ジェレミー・タリアン
幼少期から父の作る眼鏡に触れていたタリアン氏は、仏と米を行き来しながら育ち国際的な感覚をもつ。現在はパリの北マレ地区にアトリエを構え、眼鏡デザインのほか陶芸もたしなむ。