仕立て服は[想定外]こそ面白い

セブンフォールド代表 加賀健二が説く
20年以上にわたってビスポークを楽しんできた加賀さんいわく「思いどおりにいかないから仕立ては楽しい」。その言葉の真意とは?
上襟とショルダーラインの美しさに感服した一着
Kaga’s FAVORITE

SARTORIA CORCOS(サルトリア コルコス)
洒落者が殺到するフィレンツェ在住の日本人サルト
リングヂャケットで仕立ての基礎を学び、セミナーラやフランチェスコ グイーダなどで修業した宮平康太郎氏がフィレンツェに構えるコルコス。今、世界の洒落者が殺到するサルトだ。「このスーツは昨年12月に仕立て上がったばかり。上襟とショルダーラインが絶品の美しさで、決して誇張的ではないのですが、フィレンツェ仕立てならではの色気を感じます。実際にフィレンツェに住んでいるということのアドバンテージはやはり大きくて、かの地の美しい街並みだったり、流れる川や木々の色、そして街を行き交う人々といったものが、彼の美意識を磨き続けているのだと思います。それが仕立てる服にも表れていますね」