「“頑張りすぎ”ではない、自分らしさを装いたい」-助野さん
森岡さん(以下 森) ストリートな装い、お似合いですね。普段からカジュアルスタイルですか?
助野さん(以下 助) ええ。広告というエンタテインメント業界にいるということもあり、自由でカジュアルなスタイルで仕事をしています。
森 スーツを着ることはありますか?
助 スーツは3~4ヶ月に1回程度です。TPOで必要だからというよりは、ポイントで自分のスイッチを入れるために着ます。スーツを着る日は30分くらい早起きをするんです。しっかり整えたい気持ちになるんですよね。
森 それはいい心がけですね!
助 以前に広告代理店で営業をしていたときはスーツでしたが、ベージュのスーツにストライプのシャツなど、割と遊びのあるものでしたね。
森 そんな助野さんから今回は「正統なスーツ」のリクエストをいただきました。今あえて正統が気になると?
助 はい。ビジネスパーソンとして相手にどういう印象を与えるかは重要。スーツを着る頻度は少ないのですが、この機会に自分がイメージする印象を表現できるスーツをぜひ、探してみたいなと。”親しみやすさ”や”信頼される”、そんな印象を纏いたいですね。
森 そこでご用意したのは、クラシックスーツの基本色であるネイビーの無地スーツ。それにセミワイドカラーの白シャツにネイビー地のストライプタイです。シンプルでしょう?
助 潔いですね。自分が店頭で選ぶとしたら、ここまでシンプルなスーツスタイルは選ばないかもしれません。
森 これを見て「つまらない」と思う方もいるかもしれませんが、これが正統。シンプルなだけではなく、丁寧にこだわった、装いに”奥行き”を見せられるスタイルなのです。ベーシックなものを正しく着ることが、退屈ではなく”きちんと素敵”を演出する、それがスーツです。感度の高い人は、このスタイルを見て「しっかり装っているな」とわかるでしょう。
助 普段細身のパンツが多いので、このパンツのシルエットが新鮮です。
森 そう、ピタピタではない、程よくゆとりのあるシルエットも正統なスーツの表現の一つ。あまり細身だと軽い印象に見えることも。この程よいゆとりが落ち着きを印象付ける”ジャストフィット”と心得てください。シャツもセミワイドカラーのシャツできちんとタイを締める。この基本が重要です。
助 シャツの襟型だけでも、たしかにだいぶ変わってきますよね。
森 ええ。それにしても、普段スーツを着慣れているようにお似合いです。いつもはストリートカジュアルを着こなす助野さんに、クラシックなスーツを正しく品よく着こなせる引き出しがあるというのは「ギャップ萌え」(笑)という強力な武器になるでしょう。
助 (笑)。これから、会社を大きくしたいなど、挑戦したいことがありますし、これまでより私自身が会社を代表し、表に出ることも増えるかもしれません。そんなとき、スーツを着こなす“奥行き”が必要になると感じます。