ライター・ツルハラ 最後は、「SIM グローレ」のアイアンです。こちらは深いポケキャビ構造になっていて、球をつかまえやすそうなグースネック。テーラーメイド独自の「スピードブリッジHT」というヘッド構造が採用されています。7番アイアンのロフト角は27度です。



奥嶋プロ めちゃ簡単に球がまっすぐ飛んでいきます。「SIM グローレ」のアイアンは、自分がうまくなったみたいに思えるモデルです。「P・7」シリーズの後にこういうアイアンを打つと、心が癒やされますね(笑)
ライター・ツルハラ 計測数値を見ると、ストロングロフトのわりに打ち出しから球がよく上がっているし、スピン量はかなり少なめ。いわゆる“大きい球”が打てています。まさに今どきのやさしいアイアンですよね。
奥嶋プロ こうやって打ち比べると、やはり「P・7」シリーズのモデルはどれもアスリート向け。マッスルバックの「P・7MB」は別格で、一部のトッププロ向けのモデルなんだなと感じました。あとは、ヘッドサイズがそのまま寛容性に比例しています。
ライター・ツルハラ 「P・7」シリーズは、デザインが統一されていてルックスが美しいですよね。ヘッドの性能的に面白い存在だと思ったのが「P・770」です。もし僕が自分で使うなら、オーソドックスな「P・7MC」かな。
奥嶋プロ とにかく簡単に飛ばしたい人、あまり練習もせずにスコア100切りを目指したい人には「SIM グローレ」のアイアンが最適です。見た目の好みはあると思いますが、打つと癒やされます(笑)
ライター・ツルハラ テーラーメイドからは2021年モデルとして、「SIM2 MAX」シリーズのアイアンも発売されます。やさしく飛ばしたい人は、そちらも購入候補になるはず。近いうちに2021年モデルも試打して紹介していきましょう!
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テーラーメイド
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奥嶋誠昭/おくしま・ともあき
JGTOツアープレーヤー資格を持ち、プロコーチとしても活躍中。横浜市内にある「ノビテック・ゴルフスタジオ」でヘッドコーチを務め、3Dモーションキャプチャー計測器GEARSなどの最新機器を使ったレッスンをアマチュアにも展開中。2020年3月からYouTubeチャンネル『THE REAL SWING〜ゴルフスイングの作り方〜』をスタート!
THE REAL SWING〜ゴルフスイングの作り方〜
鶴原弘高/つるはら・ひろたか
雑誌やウェブで多くの記事を手掛けるゴルフ専業のライター。もちろん自身も大のゴルフ好きで、最新ギアも大好き。オフィシャルハンデは7。ゴルフギア情報を発信する会員制コミュニティサイト「3up CLUB」のキャスターも務めている。
https://3up.club
文/鶴原弘高