今月のクルマ
VOLVO V90 B6 AWD Inscription(ボルボ V90 B6 インスクリプション)
ボルボの最新ラインナップは、ボディタイプを表す「S」(セダン)、「V」(Versatility=多様性≒ステーションワゴン)、「XC」(クロスカントリー=SUV)と、ボディサイズを表す「40」(コンパクト)、「60」(ミッドサイズ)、「90」(フラッグシップ)の組み合わせによって構成されている。したがって、今回の試乗車である「V90」はフラッグシップステーションワゴンということになる。ちなみにボルボでは伝統的にステーションワゴンのことを“エステート”と呼んでいる。電動化されたV90のパワートレインは3種類。今回取り上げた「B6」のほか、同じく48Vハイブリッドで、B6よりも出力を抑え、前輪駆動モデルとなる「B5」、そして最上級はプラグインハイブリッドの「T8」だ。
V90は全長4945mm、全幅1880mmという余裕のサイズによりのびやかなスタイリングと実用性を両立。実は日本メーカーにはこのクラスのステーションワゴンは存在しない。競合はメルセデス、BMW、アウディというドイツ勢だが、それらに勝るとも劣らない独自の魅力がある。
燃費、快適性、走行性能
そのすべてがフラッグシップSUVにふさわしい

車内から感じるボルボのおもてなし度
写真はB6やT8が採用するスポーツシートで、マッサージ機能付きパーフォレ―テッドレザーシートを設定。北欧ブランドらしく、B6やT8はステアリングホイールヒーターが標準装備となり、B5でもオプションで選べるようになっている。

北欧ブランドらしい落ち着いた車内
全モデル共通のデザインコンセプトを採用するボルボ。インテリアも操作スイッチを中央のモニターにまとめ、シンプルさを強調。9インチタッチ式ディスプレイはほぼ直感で操作できるような、わかりやすい設計となっている。

全モデル電動化となったV90の動力源
ハイブリッドシステムに組み込まれたエンジンは1968ccの直列4気筒ターボ。写真のB6はそこに電動スーパーチャージャーを備え、出力は300ps、燃料消費率は11.4km/ℓ(WLTCモード)という数値をたたき出している。

車内も全モデル共通のスカンジナビアンデザイン
シフトノブ周辺のデザインも極めてシンプル。周囲にはエンジンスタートスイッチ、ドライブモードの切り替え、パーキングブレーキ操作などのスイッチ類が並べられる。トランスミッションは全モデル8速ATとなっている。
[MEN’S EX 2021年2・3月合併号DIGITAL Editionの記事を再構成]
(スタッフクレジットは本誌に記載)※表示価格は税抜き