190クラス(W201/1982~1993年)

バブルの頃は「小ベンツ」などと呼ぶ向きもありましたが、本当は、当時のSクラス(いちばんデカいやつ)のクオリティほぼそのままを、小さめなボディの中に詰め込んだ素晴らしいコンパクトサルーンです。今見ると、かなりシブいです。


3世代前のSLクラス(R107/1971~1989年)

いわゆる2シーターのオープンカー。最近のSLクラスはかなりゴージャスな趣ですが、この時代のそれは非常にシックです。いや、当時はこれも富裕層向けのゴージャスカーであり、「経年によりシックに見えるようになった」というのが正解ですが、いずれにせよ、このモデルも今乗るとシブいです。


ここに挙げた4モデルの魅力は、もちろんモデルそれぞれではあるのですが、共通しているのは「本物感」だと言えるでしょう。
本当に上等な素材をしっかり組み上げた、ちょっと古い洋館のような、あるいは手縫いのカシミアのコートのような、そんな味わいがこの時代のメルセデスにはありましたし、今もなお、コンディションの良い中古車にはそれが残っています。乗り味も手触りも見た目も、決して派手ではないのですが、「手に触れてみれば即座にわかるクオリティ感がある」と言えばいいかもしれません。