’80~90年代「往年のメルセデス」に今乗るなら、現実的にはどのモデルにすべき?

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190クラス(W201/1982~1993年)

190クラス(W201/1982~1993年)
1990年から1993年まで販売された190クラス。全車にマルチリンクサスペンションとABSを標準装備していた。発売当時の価格は約400万円から約850万円。

バブルの頃は「小ベンツ」などと呼ぶ向きもありましたが、本当は、当時のSクラス(いちばんデカいやつ)のクオリティほぼそのままを、小さめなボディの中に詰め込んだ素晴らしいコンパクトサルーンです。今見ると、かなりシブいです。

190クラス(W201/1982~1993年)
190Eのボディサイズは全長4450mm×全幅1690mm×全高1375mm、車重は1230kg。コンパクトな5ナンバーサイズだった。
190クラス(W201/1982~1993年)インテリア
190には実用性重視のベースグレード「アンファング」や、スポーツサスなど専用パーツを多用したスポーツモデル「スポーツライン」が、グレードとして設定されていた。

3世代前のSLクラス(R107/1971~1989年)

3世代前のSLクラス(R107/1971~1989年)
1971年から発売開始されたW113の後継モデルとなるR107。初期は350SLのみラインナップされ、1974年から450SLが登場している。当時の価格は上級グレードで2000万円ほどであった。写真は500SL。

いわゆる2シーターのオープンカー。最近のSLクラスはかなりゴージャスな趣ですが、この時代のそれは非常にシックです。いや、当時はこれも富裕層向けのゴージャスカーであり、「経年によりシックに見えるようになった」というのが正解ですが、いずれにせよ、このモデルも今乗るとシブいです。

3世代前のSLクラス(R107/1971~1989年)
新開発されたV8エンジンを搭載、安全機能を数多く採用したことは当時革新的であった。450SLでは190ps/316Nmを発生する4.5リッターエンジンを搭載、ボディサイズは全長4370mm×全幅1790mm×全高1300mm。
3世代前のSLクラス(R107/1971~1989年)のインテリア
R107のSLではソフトトップに加え、脱着式ハードトップが用意されていた。ちなみにホイールベースを延長した4シーターモデルのSLCもラインナップされた。

ここに挙げた4モデルの魅力は、もちろんモデルそれぞれではあるのですが、共通しているのは「本物感」だと言えるでしょう。

本当に上等な素材をしっかり組み上げた、ちょっと古い洋館のような、あるいは手縫いのカシミアのコートのような、そんな味わいがこの時代のメルセデスにはありましたし、今もなお、コンディションの良い中古車にはそれが残っています。乗り味も手触りも見た目も、決して派手ではないのですが、「手に触れてみれば即座にわかるクオリティ感がある」と言えばいいかもしれません。

2025

VOL.345

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