
絶対的にエレガントなビジカジコーデを知りたい
一流メゾンのワントーンコーデが最強です
「上質な素材、計算されたシルエットこそ最上のスパイス」
スタイリスト 四方さん
既存のファッション概念を崩し、新しいエレガンスを創造するのはモードメゾンの仕事。ビジカジコーデにおいても例外はなく、最先端は一流メゾンのクリエーションにあるといっていい。そこでトップメゾンを見渡したときに浮かびあがる最先端が“ダークトーン”のコーディネートだ。「1つのダークカラーを軸に上から下まで同系色に揃えるのがこの特徴で、総体としてのエレガンスが際立ちます」(四方さん)
もちろんエレガンスは色使いだけでなく、素材や仕立ての上質があって生まれるもの。その点でもトップメゾンのアイテムに頼る意義は大きいのだ。ここでは、ドレスダウンの名手たる「ラルフ ローレン」と、寛ぎの中に美を見出す天才「ジョルジオ アルマーニ」の両メゾンにフォーカスし、グレー&ネイビー基調の最新ダークトーンコーデを紹介する。脱力しつつも品格に溢れるそのスタイルを、ぜひ実践してほしい。
RALPH LAUREN PURPLE LABEL(ラルフ ローレン パープル レーベル)
STYLE
グレーの奥行き、カシミアの上質が織りなす優美

ダークトーンコーデの核となるジャケットの柄は、ブラック×グレーのタータンチェックに、さりげなくボルドー色のオーバーペーンを乗せたもの。シックで洒脱な趣が薫る一着である。素材はジョシュア・エリス社のカシミア生地で、極めてなめらかな起毛感が、そのエレガントな雰囲気を際立たせている。ボトムスにはチャコールグレーの紡毛パンツをコーデ。印象を締めつつ、インナーには杢グレーのカシミアケーブルニットを差した。シャツまでグレーに徹して同系色のグラデを。

ラルフ ローレン パープル レーベル誕生25周年を記念したコレクションより。三つ揃いのスーツにタートルネックニットを合わせたり、キレイめのスラックスに柄ニットをインしたり。意外性のあるミックススタイルを、グレーのダークトーンがシックにまとめている。