
秋の八ヶ岳にはノーフォークジャケットがよく似合う
ボクがこの秋注目しているコンサバアイテムは「ノーフォークジャケット」。1860年代に、スコットランド・ノーフォーク地方のノーフォーク公爵が狩猟のときに着用したジャケットを由来とするノーフォークジャケットの特徴は、前後の身頃に上下方向につくショルダーベルトと共地のウエストベルト。
そして、狩猟の際に弾薬を入れるためにマチを大きく取ったパッチ&フラップのポケットがつく。昔はこれにニッカボッカーズを合わせて、狩猟のみならずゴルファーの定番スタイルにもなったそうだが、数あるコンサバアイテムの中でもかなり仰々しいスポーツジャケットである。
故にボクもまだ一度も袖を通したことがないのだけれど、たとえばF・スコット・フィッツジェラルドがノーフォークジャケットの前ボタンを留めず、ウエストベルトをラフに結んだように、フィールドジャケットを着ているかのごとく、カジュアルに着るなら今アリなのではないかと。コーデュロイのノーフォークジャケットにデニムやモカシンを合わせれば、’70年代風アイビーでもあり旬だ。GoTo八ヶ岳。ノーフォークまつりの開催だ。
冬服に衣替えをしたら、箪笥の奥からリトルリーバイスのデニムとトニーラマの子ども用ウエスタンブーツが出てきた。どちらも’80年代のモノで、一切手抜きなしのMADE IN USA。現在9ヶ月の孫が着れる年頃になったらね。イヤとは言わせない(笑)。
[MEN’S EX 2020年12月号の記事を再構成](スタッフクレジットは本誌に記載)