田中 ディプロマットはラストの変遷はありますが、丸みのあるトウとしっかりしたパーフォレーションは、私たちのイメージする「質実剛健」な英国靴そのもの。外交官を意味する名前も実に粋。コベントリーはラスト341がポイントです。比較的ベーシックなデザインパターンとも相性がいい。またメダリオンがラムズホーンなのもユニークで好みです。
四方 この2足については英国調に合わせたいですね。たとえば今季ならグレーのグレンチェックのスーツ。それもよりクラシックなフランネルのものがオススメです。ぜひとも正統派のクラシックを意識してください。
王道パンチとは?
パンチとは穴をあけるという意味の英語。ブローグ靴の特徴的なディテール、飾り穴をパンチと呼ぶ。パンチはトウや切り替え部、羽根周りなどに施され、大小(親穴、小穴とも呼ばれる)を組み合わせて装飾される。ここでは人気、実力ともに優れた王道靴ブランドによる、スーツに合わせたいクォーターブローグ、セミブローグを「王道パンチ」と命名。
「王道パンチ」の魅力を一緒に考えるのはこのお2人!
靴の達人
トレーディングポスト 青山本店 店長
田中茂雄さん
装いの達人
スタイリスト
四方章敬さん
※表示価格は税抜き
[MEN’S EX 2020年11月号の記事を再構成](スタッフクレジットは本誌に記載)