「海外遠征後は現地でラウンドをまわるほどゴルフ好きです」(山本さん)

家族サービスは本場アメリカの2大ディズニーランドをはしご
山本 もしも、海外に住むのなら僕はヨーロッパよりも断然アメリカですね。本土には大好きなディズニーランドも2つありますし。丸山さん、行かれたことは?
丸山 フロリダのほうはありませんが、カリフォルニアのほうには息子が小さい頃に連れて行きました。
山本 僕は家族サービスで行くんです。1984年のロス五輪で銅メダルを獲った後、上達することよりもメダルが目的になり、息子の運動会もすっぽかして練習に打ち込んだ時期がありました。結果、気持ちに余裕がなくなり、2000年のシドニー五輪では落選。家族を蔑ろにしていたことにも気付いたんです。それからですね、ディズニー好きな妻を連れて家族で訪れるようになったのは。フロリダとカリフォルニアのディズニーランドをはしごしたりもしましたが、50代になってからはアメリカ横断が辛くなってきたので、専らカリフォルニアのみです。今年は状況的に難しそうですが。
丸山 園内では、どう過ごされるんですか?
山本 乗り物に乗ったり、食事したり。欲張らないでのんびりします。
丸山 もしかしてミッキーの耳などの被りものも?
山本 さすがにそれはないけれど、ミッキーやミニーには元気よく手を振りますよ。我が家は僕が遠征から帰ってくると、よく東京ディズニーランドに遊びに行くことがあります。一時期は散歩に行くように通っていたこともあります。今は傷めた肩を手術して療養中なので、早くまた訪れたいですね。
丸山 肩の故障というのは、先生の年代のアーチェリー選手にはよくあることなんですか?
山本 それはわかりません。そもそも僕の年齢まで現役を続ける選手自体、珍しいですから。
「一日一度は必ず妻とテレビ電話 生存確認も兼ねています(笑)」(丸山さん)

丸山 ゴルフも再現性を大事にする競技なので、同じ部位を傷めがちです。僕も昨年肩をやりまして、手術をしないで自力で回復中です。最近は腕が上がるようになってきたので、MRIを撮るのが楽しみなんですよ。
山本 遠征といえば、海外のディズニーストアで妻のお土産用のビーンズを探すのも習慣です。
丸山 ビーンズとは?
山本 ご当地限定のぬいぐるみです。昔は中身が大豆だったからビーンズと名付けられたようです。遠征先に一番近いディズニーストアを下調べして、電車やバスを乗り継いででも探しに行く。どんなブランド品のお土産よりも喜んでくれますよ。
丸山 ビーンズだけに“マメ男”ですね! 僕もアメリカの自宅で暮らす妻に、一日一回はテレビ電話をします。結婚して30数年になりますが、一緒にいる時間はその半分程ですから。生存確認も兼ねています(笑)
後編に続く
[MEN’S EX 2020年11月号の記事を再構成]
撮影/筒井義昭 スタイリング/松純〈丸山さん〉、山田陽子〈山本さん〉 文=間中美希子