フランス車といえばコンパクトカー!その魅力と今乗るべき人気6モデルを解説

bool(false)

>> この記事の先頭に戻る

フランス風「チープ・シック」を現代に継ぐAセグメント

ルノー トゥインゴ

ルノー トゥインゴ
ルノー トゥインゴ
スマート フォーフォーと基本設計を同じくするRRのAセグメントコンパクトハッチ、ルノー トゥインゴ。ボディサイズは全長3620×全幅1650×全高1545mm。

より小さな、つまり街乗り中心だったりセカンドカーにAセグのサイズがいいというなら、ルノー トゥインゴが筆頭だ。同じく輸入車としてイタリア車、フィアット500がライバルとして挙げられるが、トゥインゴにはリアエンジン・リア駆動という圧倒的優位性がある。

これは単に走りが楽しいとかいうレベルではない。前輪の切れ角が大きいために最小回転半径4.3mを実現しているのだ。FFのフィアット500は4.7mで、これとて十分に小さいが、トゥインゴは軽自動車に肩を並べるほど小回りが効く。

それでいて内外装に、みすぼらしいところは一切ない。ボディに控え目に入ったグラフィックもスポ―ティだし、シートの座り心地も軽自動車とは比較にならないほど余裕とホールド性に優れ、長時間座っても疲れにくい。そもそものミニマム・コンフォートのレベルというか設定が、デフォルトで違うのだ。

高速道路でも滅法よく走る。軽快なのに横風にも強いし、パワーやトルクは数値的に大したことはないのに後輪駆動ならではの疾走感はある。元のスマート フォーフォーだった頃のシャシーはかなり固めの乗り味だったが、ルノーが手を加えて誂え直したことですっかり角のないしなやかさに変わり、過去を忘れさせるほどの出来映えといえる。

加えてトゥインゴが貴重なのは、輸入車どころか今や市場全体でもごく少数派、5速マニュアル・トランスミッションがトゥインゴSに設定されていることだ。しかも179万円という良心的価格。これを日本のラインナップに揃えているのがルノーひいてはルノー・ジャポンの良心でもある。いわばトゥインゴは、昔からいわれてきたフランス風「チープ・シック」を現代に継ぐ流れにある。フレンチ・ベーシックの原点を濃密に味わい、知るためにも、乗っておくべき一台だ。

文/南陽一浩 編集/iconic

2025

VOL.345

Spring

  1. 4
SmartNews
ビジネスの装いルール完全BOOK
  • Facebook
  • X
  • Instagram
  • YouTube
  • Facebook
  • X
  • Instagram
  • YouTube
pagetop