アッパークラスの性能と仕立てを手に入れた新型ハリアー


では、6月にデビューを飾った新型ハリアーは、いったいどんなモデルへと進化を果たしたのか。ベースとなるプラットフォームは、2世代目までに用いられていたタイプへと戻され、ハンドリングから乗り心地までを向上。スタイリングはクーペ的なテイストを強めており、また、ライトのデザイン含め、先を行くというハリアーらしさが存分に表現。ボディサイズを存分に生かしたキャビンスペースや、質感をうまく表現したインテリアなど、アッパークラス感を手に入れている。
パワーユニットは2リッターNAとハイブリッドと、最新型RAV4と同じ。特に2リッターNAは、新開発のCVTと相まってこれで十分と感じ取れるもの。ストレスを感じるパートがなく、かつての2リッターのイメージで捉えないほうがいい。
それでいながら、価格帯は299万〜504万円。先代同様の価格帯を実現し、発売から1か月経過した時点での受注台数は約4万5000台を突破したとか。
ちなみに、先代を含めて、ハリアーの中古車相場は割高感がとても強い。先代の初期モデルであっても200万円を下回る車両は数少ない。それならば、日本におけるレクサスの初代RX(RXとしては3世代目)をオススメしたい。
排気量が大きいこと、年式が少々ずれることもあってか、先代ハリアーと同等か、安い車両を見かける。レクサスブランドということを除いても、作り込みや質感を考えると、RXのほうがオススメだ。ただ、そこには新型の価格帯が迫っており、あれやこれやと考えていると、新型ハリアーへと導かれてしまうのだが……。
文/吉田直志 写真/トヨタ自動車 編集/iconic
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