国内専用モデルの3代目ハリアー


RXをベースにハリアーを復活させたのか、と思われたかもしれないが、この3世代目ハリアーとレクサスRXとは全く異なるモデル。2世代目まではラグジュアリィを語るため、北米マーケットではスタンダードクラスとされるカムリで用いられているプラットフォームを採用していたが、仕立て方によってはラグジュアリィテイストを引き出せるポテンシャルをもっており、それによって高級車テイストで作られていた。
ところが、復活した3代目はその下となるRAV4で採用されていたプラットフォームを採用。そのため、走行性能や快適性の絶対値をキープすることは難しく、ボディサイズも小さくなってしまうことを余儀なくされた。ただし、ボディサイズについては、フロントオーバーハングを伸ばすなどして全長は4.7m台を確保し、全幅は国内専用を謳うことで−10mmに留めている。
もちろん、2世代目ハリアーから10年が経過していることもあり、技術分の10年分の進化、いや、それ以上を感じ取れるところが多くなってはいたが、かつてほどのラグジュアリィテイストはないといった意見も。筆者は、特にリアサスペンションのストローク感に不足があり、スポーティテイストよりも乗り心地といった面で物足りなさがあったことを覚えている。