「SUV人気」はいつまで続く? 自動車評論家・岡崎五朗さんに聞いた

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M.E.  選択肢がSUVだらけになってしまうのでしょうか?

岡崎  SUVは確かに魅力的なカテゴリーです。どこにでも行けて、荷物も人も載せられる。今までとは違うライフスタイルを提案してくれるクルマです。これまで弱点とされていた燃費の悪さも技術革新でカバーされつつあります。でも、SUVの本質である「4WDでタフなクルマ」とは離れたFFで小さいSUVも売れているのが現状です。つまり、いまSUVを買っている人のうちかなりの割合の人はSUVが絶対条件ではないはずです。そういった人たちが別のカテゴリーに流れる可能性は十分にあると思います。

M.E.  新しいカテゴリーを求める傾向は始まっていますか?

岡崎  個人的にはもう始まっていると思います。例えば早い段階からSUVを買っていた人、以前から乗っていた人の中には『ここまでSUVが増えてきたら……』と買い換える人もいるでしょうし、確実に増えていると思います。最先端の情報に触れている人ならなおのことだと思いますね。

M.E.  SUVの対抗馬はやっぱりワゴン系でしょうか?

岡崎  ワゴンやクロスオーバーSUVに注目したいですね。

M.E.  ステーションワゴンとSUVの中間でしょうか?

岡崎  そうです。ステーションワゴンをベースにして最低地上高を少し上げて、4WDや泥よけを追加装備しています。このカテゴリーは古くから存在していて、有名なところではアウディのオールロードクワトロがありますね。

M.E.  最近はそのカテゴリーも少しずつ増えていますね。

岡崎  ステーションワゴンがベースになりますので、現在ワゴンモデルをラインナップしているメーカーなら発売する可能性は十分あります。といってもまだ未開拓なカテゴリーですから人気がでればより活性化するでしょう。

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