PATEK PHILIPPE / パテック フィリップ
王道「カラトラバ」 こそリラックスSTYLEと合わせ、“GAPの境地”を知る

PATEK PHILIPPE
カラトラバ「Ref.5196」
1932年に発表された「Ref.96」の系譜を受け継ぐモデル。ベゼルをフラットにしてエッジを効かせたケース、涼やかな光沢を放つシルバー文字盤、キリリと立ったゴールド植字インデックスなど、細部まで研ぎ澄まされたデザインが唯一無二のオーラに繋がっている。

極軽JKと見せる魔法のような調和
バリバリのドレスラウンドウォッチをリラックスジャケットに合わせるのは本来禁じ手。しかし、「カラトラバ」だけは例外だ。
バウハウス哲学を宿した究極にシンプルなデザインゆえ装いの枠を超越するのか、はたまた独特の力強さを放つフラットベゼルがカジュアルとも親和するのか、理由は判然としないが、とにかく不思議なほど崩した装いにも馴染む。
どころか、服と時計のギャップが実に心地よく、美しい調和を見せるのである。スーツに合わせるのが“ユニゾン”だとすれば、こちらは玄妙な“ハーモニー”。その響きはまるでカラトラバの魔法だ。

編集・ライター
小曽根広光
パテック フィリップ「カラトラバ」
一見控えめに見えながらも、際立ったオーラを放つカラトラバ。多くの人が当然ドレススタイルでの相棒としているが……。
※表示価格は税抜き
[MEN’S EX 2020年8月号の記事を再構成](スタッフクレジットは本誌に記載)