プロゴルフコーチの奥嶋誠昭氏と、ゴルフ大好きゴルフライターの鶴原弘高氏が最新の注目クラブやシャフトを試打計測。気になる性能を徹底レビュー!
TAYLORMADE SIM MAX-D DRIVER/テーラーメイド SIM MAX-D ドライバー【プロ&アマの最新ゴルフクラブ試打レビュー vol.93】
低スピン性能と飛ばしやすさは従来どおり
ほんの少し球がつかまる第三の選択肢

ライター・ツルハラ テーラーメイドの「SIM ドライバー」は、タイガー・ウッズやローリー・マキロイらが使っているアスリート御用達のモデル。その兄弟モデルとして用意されている「SIM MAX ドライバー」もアマチュアには大人気なのですが、さらに同シリーズに3タイプめとなる新モデルが追加発売されました。
奥嶋プロ それが「SIM MAX-D ドライバー」というわけですね。Dというのは、ドローを打ちやすいってことかな?
ライター・ツルハラ そのとおり。ヘッドの重心設計がドローバイアスになっています。ソールのヒール側には、これまでの2モデルにはなかったメッキパーツが追加されていますよね。このメッキ自体は飾りだと思いますが、このあたりに多くのウェイトが配置されていて、スイング中にヘッドをターンさせやすくなっています。

奥嶋プロ 構えてみると、いい意味なんですが、正直そんなにドローを打てるようなクラブには感じないです。フックフェースに見えないから、ターゲットに対してスクエアに構えやすい。手にした印象は、これまでの「SIM MAX ドライバー」とほとんど変わらないです。

ライター・ツルハラ ここに「SIM MAX ドライバー」もあるので「SIM MAX-D ドライバー」とよく見比べてください。違いが分かると思いますよ。ほら、白いところが……。


奥嶋プロ なるほど! 「SIM MAX-D ドライバー」は、フェース側の白いラインが太くなっています。こうやって見比べると、少しだけ「SIM MAX-D ドライバー」のほうがヘッドも大きく見えます。
ライター・ツルハラ SIMシリーズのドライバー3モデルはフェースの高さが違っていて、「SIM MAX-D ドライバー」がもっともディープフェース。フェース面積が広いぶん、ミスヒットにもっとも寛容なモデルということになっています。クラブの長さ、重さ、ライ角、装着されているシャフトは「SIM MAX ドライバー」とまったく同じ。本当にヘッド性能だけの違いとなっています。
奥嶋プロ では、そろそろ試打しますか。まずは、アマチュアの平均的なヘッドスピード43m/sでいきますね。おりゃ!