「ヴィットピレン701」は、2018年に発売されたロードタイプのスポーツモデル。エンジンは692.7ccの水冷単気筒で、クロモリ製鋼管を複雑に組み合わせたトレリスフレームに搭載する。見た目はかなりスマートで、フルカウルのスポーツモデルとは一線を画したヨーロッパの街に似合いそうなデザインだ。

そのデザインはかなり個性的。ロゴの部分がせり出した立体的な造形のタンクに、かなり高い位置に設置されたシート、そしてその後端はかなり短く切り詰められている。エンジンを中心に重量物を集め、重心から離れた部分はできるだけ切除したようなルックスだ。ハンドルはスポーツモデルらしく、低いセパレートタイプだが、両端はかなり広がった独特の形状。


個性的だが操る楽しさに溢れた走行性能
またがってみても、そのライディングポジションはかなり個性的。着座位置はかなり高めだが、ハンドルを握ると予想外に前傾姿勢はキツすぎず、街中で乗っても腰が痛くなることはなさそう。ただ、他に類のない乗車姿勢なので、走り出すまではどう操るのが正解なのかがわからず、やや戸惑ってしまった。
