【軽装化の最適解3】


夏季においてはノータイのビジネススタイルがもはやスタンダードとなりつつあるが、単にいつもの服装からネクタイを外しただけでは、どこか間延びした印象になってしまう危険性も……。
ノータイでもメリハリをつける工夫が必要になるわけだが、簡単なテクニックとしてカラーシャツの活用をおすすめしたい。Vゾーンに彩りが生まれて、タイのない寂しさを解消してくれるはずだ。とはいえ、もちろん派手すぎるものはビジネスに不向き。
タカシマヤでは今季、ビジネス使いしやすいペールトーンのカラーシャツが豊富にラインナップされているため、ここから選べば失敗がない。定番の無地ジャケットとも相性がよく、シャツ一枚で着ても洒落た印象を醸し出せる。何枚か色違いで揃えておくといっそう装いの幅が広がるだろう。

メンブラーナのサステナブルフードロス染色ドレスシャツ
動体裁断によって着心地を高めたボタンダウンシャツは、上品なペールトーンの色みが印象的。実はこちら、「フードテキスタイル」と呼ばれるエコ素材で、食品の製造過程で生まれる野菜や食材の残渣(ざんさ)を使って染色されたものだ。左は「ブルーマロウ」というハーブの一種、右はレタスを染料としている。昨今問題となっているフードロス(食べられるのに廃棄されてしまう食品)への対策として考案されたサステナブル素材のシャツを着ることで、ファッションを楽しみつつ社会貢献にも繋げられる。各1万5000円

マウリツィオ バルダサーリのサステナブルフードロス染色シャツ
上のモデルカットで着用しているシャツ。こちらも同様に、食材由来の染料を用いた素材を採用。左から抹茶、エスプレッソコーヒー、ブルーマロウを使用している。上質なオーガニックコットンを製品洗いすることで、風合いをいっそう高めているのもポイントだ。ちなみにボタンはわずかな色ブレのために廃棄となったものを使っていて、こちらもエコに配慮。各2万6000円
【軽装化の最適解4】


ビジネススタイルの多様化に伴って、企業によってはTシャツで仕事をするのが許容とされるケースも増えてきている。しかし、いくら社則で許されているからといって、休日服と変わらないカジュアルスタイルではだらしない印象を与えてしまうだろう。服装だけでマイナスイメージをもたれてしまうのはビジネスマンとして損というものだ。オンの節度を表す姿勢として、Tシャツのときこそジャケットを欠かさないようにしたい。
もちろんTシャツ自体も、派手な柄ものやロゴ入りなどは避けるべき。とはいえ、白やグレーの無地ばかりではなんだか味気ない……という方には、ここでも上品なカラーTシャツがおすすめだ。素材もあまりテロテロしたものでなく、しっかり上質感のあるものを選ぶようにしよう。

ヴィコント・アーのサステナブルフードロス染色Tシャツ
前述のシャツ同様、食材由来のエコ染料で色付けしたペールトーンカラーTシャツ。オレンジとイエローは梅、ラベンダーはブルーマロウ、ピンクは紫キャベツを使用している。シルエットはややゆったりめだが、しっかりハリのある天竺素材のためだらしなく見える心配はない。ロゴをあしらった胸ポケットがさりげないアクセントに。各9000円