オーベルジュ デザイナー 小林氏に聞く
私を突き動かす映画『セザンヌと過ごした時間』
オーベルジュ デザイナー
小林 学さん
2018年に、ヴィンテージウェアを日本の技術を駆使して今に落とし込むオーベルジュをスタート。資料代わりに映画を見ることも多い。
“セザンヌが愛した道具としてのリネンシャツを再現”

─Inspiring Movie─
『セザンヌと過ごした時間』(Released in 2016)
貴族的な文化が色濃く残る、1800年代後半のフランスの空気感が再現されていて、学びが多い映画。とくに目を引いたのは劇中のセザンヌが着ているリネンシャツ。
ギャザーの量が多くてエレガントな反面、高番手の糸を密に打ち込んだ生地が、リネンシャツの道具としての側面も表現している。それをオマージュし、このシャツには当時の時代感まで反映しているつもりです。
オーベルジュのセザンヌ

滋賀県の機屋で、ベルギー産の80番単糸を高密度に織り上げたリネン地は、上品かつ堅牢。要所のギャザーの分量も多くとり、古きよきフランスを表現。3万5000円(ホワイト代官山)