“今なコンサバ”を表現する鍵は、旬と定番の捉え方。紳士の装いのキーアイテムをどう解釈し、装うか。ビームスが誇る二大ディレクターが語り尽くす。
BEAMS 2大ディレクター
中村達也氏 & 西口修平氏[対談 連載]
~トレンドベーシック 2人はどう着るか~

ビームス
クリエイティブディレクター 中村達也さん
1963年生まれ。アイビーからフレンチ、ブリティッシュ、クラシコイタリアと、各国のスタイルをリアルタイムで経験。“時代性のあるクラシック”を常に模索している。
ビームスF
ディレクター 西口修平さん
1977年、大阪府生まれ。古着店等で働いたのち、クラシックに目覚めビームスに入社。関西で約10年間販売職を経験し、その後バイヤーに抜擢され上京。2014年より現職。
[Vol.003] Panel Ties / パネルタイ

無地部分と柄部分が不規則に並ぶのが特徴的なパネルタイ。その語源は、タイ生地を表す単位「パネル」に由来するという。織り上がった生地を、一般的なネクタイ2本ぶんのパーツが取れるだけの長さにカットしたものを「1パネル」と呼ぶ。一般的なタイは1パネルの中に細かい柄を敷き詰めるようにデザインされている(つまり効率がいい)が、パネルタイの場合は左頁のように1パネル全体を使ってひとつの柄をデザインしているのが特徴だ。目新しい柄だけに装いのアップデート効果が高いのが大きな魅力だが、中村さん&西口さんはこのアイテムをどのように捉えているのだろうか?