長く愛される名画の登場人物にリアリティと深みを持たせるアイコニックなアイテムやコーディネート。それらは時にストーリー以上に鮮やかに記憶に刻まれる。クラシックな要素を取り入れることが洒脱とされる今、印象的な紳士を目指すならここから学ぶことは多い。
【#おうち時間充実計画】/映画とファッション #18
名画の“象徴”から学ぶ洒脱の演出 『ブリット』

『ブリット』
スティーブ・マックイーンの代表作のひとつである1968年公開の作品。映画史上最高とも評されるカーチェイスで知られる本作だが、マックイーンのファッションや仕草からも目が離せない。まさに男らしさのバイブルだ。
マックイーンがお手本という男性は多い。なかでも支持率No.1といえば、ツイードジャケットにタートルネックニットを合わせたブリット刑事の装いだろう。
今でこそジャケットにニットのインナーは定番だが当時としてはとてもアクティブ。ジャケットがクラシカルな茶のツイードという点も新鮮だった。その組み合わせは、刑事のもつ男らしさや行動力、さらに型にはまらない自由さを代弁していたと言えるだろう。そんな絶妙なスタイルを秋冬だけの一手にしておくのはもったいない。
そこで提案したいのが、サマーツイードにクルーネックニットの合わせ。これなら今の季節に相応しいや軽やかさを漂わせつつ、ツイードによる男らしい着こなしが可能だ。
「ツイードJK×ニット」で新感覚サマーアクティブ
【Tweed Jacket】ERNEST / エルネスト
【Knit】SLOANE / スローン


リネン×シルクのジャケットは、ざっくりとした重厚感を湛えつつも涼やかに羽織れる一着。ニットも今の季節なら半袖のクルーネックを、さらに色もブラックならツイードの持つ男らしさを後押しできる。一方足元は白スニーカーで軽やかに。
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[MEN’S EX 2020年5月号の記事を再構成](スタッフクレジットは本誌に記載)