

ライター・ツルハラ 奥嶋プロのヘッドスピードだと、5番ウッドでもキャリーで230ヤードをラクに飛ばせていますね。ヘッドスピードを落として打ったときにも、ちゃんと球が上がっているし、よく飛んでいます。
奥嶋プロ 5番ウッドであれば、ヘッドスピードがそれほど速くないアマチュアでも十分に打ちこなせますよ。ただし、3番ウッドになると球が上がりづらくなって厳しいでしょうね。ドライバーのヘッドスピードが40前後であれば、5番を3番の代わりとして使うのがいいと思います。このフェアウェイウッドは、ヘッドスピードを変えて打ってもミート率がとても高くなります。これはボール初速性能が高い証拠。飛距離性能は、かなりのものですね。
ライター・ツルハラ 従来の「M5」からチタンとカーボンの複合ヘッドが使われていますが、「SIM」ではフェース素材に「ZATEC(ゼイテック)」という新しいチタンが採用されました。これがボール初速アップに貢献しているのかも知れません。

奥嶋プロ 「SIM フェアウェイウッド」は、ヘッドの操作性がいいのも特徴です。スキルのある人が使えば、ヘッドの入射角でスピン量もコントロールできます。そのあたりはアスリート向けにうまく作られているクラブだなと感じます。
ライター・ツルハラ オフセンターヒット時の寛容性も高いので、僕がコースで使っていても難しさは感じません。けれど、球のつかまりが抑えられているので、球を右に曲げがちなスライサーにはオススメしづらいモデルです。
奥嶋プロ 「SIM」のフェアウェイウッドには、もうひとつ別のモデルが用意されているんですよね?
ライター・ツルハラ ヘッドが大きめの「SIM MAX フェアウェイウッド」があります。次回はそちらを試打して、2モデルの違いを検証してみましょう〜。
試打した製品の情報はコチラ テーラーメイド ゴルフ
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奥嶋誠昭/おくしま・ともあき
JGTOツアープレーヤー資格を持ち、プロコーチとしても活躍中。横浜市内にある「ノビテック・ゴルフスタジオ」でヘッドコーチを務め、3Dモーションキャプチャー計測器GEARSなどの最新機器を使ったレッスンをアマチュアにも展開中。2020年3月からYouTubeチャンネル『THE REAL SWING〜ゴルフスイングの作り方〜』をスタート!
THE REAL SWING〜ゴルフスイングの作り方〜
鶴原弘高/つるはら・ひろたか
雑誌やウェブで多くの記事を手掛けるゴルフ専業のライター。もちろん自身も大のゴルフ好きで、最新ギアも大好き。オフィシャルハンデは7。ゴルフギア情報を発信する会員制コミュニティサイト「3up CLUB」のキャスターも務めている。
https://3up.club
文/鶴原弘高