金森 他に是非ともここで紹介しておきたい春夏アイテムはある?
内田 イル ボルゴやデザインワークスで見かけた“イントレ風ニット”はどうですか? ラグジュアリーな感じがして私は好きです。
金森 イントレ風? ああ、異素材を編み込んで柄にしたやつね。たしかにちょっとモードなテイストが漂って面白いよね。
「未知の編みに美意識をふとくすぐられます」(金森)

ブークレ調のニットカーディガンの前立てに、チルデン風のラインをレースアップで表現。コットン70%+ナイロン26%+リネン4%。3万2000円(デザインワークス 銀座)
右: IL BORGO / イル ボルゴ
ハンドニッティングにこだわるブランドらしく、身頃の模様は細いレザーを 職人が刺し編みしたもの。大人の遊び心と美意識をくすぐる一枚だ。コットン70%+シルク30%。9万円/イル ボルゴ(ストラスブ ルゴ)
橋本 春夏の足元に欠かせないスリッポンでは、エスパドリーユ風の“ジュート巻きソール”や“ストロー編みのタッセル”など、見た目からして涼やかに仕上げたモデルが良かったですね。スニーカー感覚で履けるのに、格段に洒脱な仕上がりになります。
関口 ともにソールはしっかりしているから、炎暑のアスファルトもガンガン歩けそうだよね。あ、紙幅が尽きてきた。てなわけで金森編集長、そろそろ締めの言葉を。
金森 春は気分も装いも新たにするに相応しい季節。魅力的な男に見せるには、ただコンサバやベーシックなだけでなく、そこに時流を取り入れてアップデートさせることが本当に大切。本特集で取材したお洒落巧者の皆さまは、“旬とコンサバ”をうまくまとめてらっしゃる。それを参考にし、ぜひ装いを楽しんでいただきたいよね。
「定番靴がこんな涼感をまとうなんて!」(橋本)

ダブルモンクでドレス感を高めつつ、ソールサイドのジュート巻きで軽快に仕上げたスエードスリッポン。作りはスニーカー的で、ラバーソール&クッション性に富んだインソールにより、快適な歩行性能を叶えている。 4万3000円(インターブリッジ)
右: CONTRE ALLEE / コントレ アリー
ストローハットにもよく使われるラフィア(ヤシの一種)を編み上げたタッセルスリッポン。通気性の高さもさること、見た目がいかにも夏らしくていい。レザーソール。3万7000円(コントレ アリー)
※表示価格は税抜き
[MEN’S EX 2020年3月号の記事を再構成](スタッフクレジットは本誌に記載)