【スタイリスト 四方氏直伝】「ネックを極める」
これこそ、ノータイジャケットの印象改善の近道である

ジャケットの装いは、タイを締めずに着崩すほうがシンプルなだけに難しい。単調にならないための秘訣は、「ネック」の表情付けにある。ネックのニュアンスUPによる3つの印象改善術をスタイリストの四方氏に訊いた。
【極み1】「+エレガンス」なら“モックネック”
GRAN SASSO / グランサッソのモックネックニット

ソフトな肌触りが心地よい、季節を問わずに着られるハイゲージ編みのコットンモックネックニット。裾はリブで締めず、サイドにスリットを入れたカットソー風デザインで、単体着用も様になる。2万1000円(フローエンス トーキョー)
「ニットは“首”が高いとエレガントな印象に。春ならモックネックニットがベストな選択です」
ジャケットをカジュアルに装うのにニットを合わせるのは基本だが「タートルネックニットがそうであるように、ニットは首が高いほうが上品かつエレガントな印象に映ります」と四方さんはいう。
「ただタートルネックだと秋冬感が強くなるため、春はモックネックくらいの高さがベストです。それにモックネックの下へスカーフを忍ばせれば、より華やかな雰囲気を演出することもできます」。
スカーフが覗く面積が少ないため、気負った感なく洒落込めるのもこれの醍醐味だ。