
気になる冬限定メニューは雲丹や白子。デザートにも注目!
3月まで提供している冬メニューを少しだけご紹介しよう。冷前菜のメインは、濃厚で強い甘みを持つ雲丹。その濃厚さを引き立てるため、西洋ネギの素材の持つ自然な甘さを引き出したリーキのパンナコッタと合わせている。この「雲丹をたっぷり使ったリーキのパンナコッタ」は、北海道出身でこの地の食材を愛してやまない武田学シェフが、この時期の雲丹の美味しさを最大限に活かすことを突き詰めて作り上げた一品だという。
コンソメジュレと一緒にスプーンにすくって口に運ぶと、三つの味わいが調和するだけでなく、雲丹の美味しさがいっそう際立つ。温前菜は、白子を澄ましバター(溶かしバターの上澄みだけを取り分けた贅沢な部分!)でムニエルに。こちらも、白子のクリーミーな味わいがダイレクトに染み渡る。

「星野リゾート トマム」は、敷地内に約100ヘクタールにわたる牧場を有し、本格的な酪農を行っているのをご存知だろうか?その地で春から秋の間に放牧で飼育される、健康的な牛から搾ったミルクを使ったデザートが今回のコースを締めくくる。トマムが位置する占冠村(しむかっぷむら)は、冬の最低気温がマイナス30度にもなる地域。牛たちはその期間、体内にたっぷり脂肪を溜め込みこの酷寒を乗り越えるため、ミルクは脂肪分が多く特に濃厚な味わいに。メニューでは牛乳本来の濃厚さをそのまま堪能できる、ジェラートに仕立てた。

このスキーリゾートには、大人だけでなく子どもも楽しめるアイスヴィレッジもある。カップルだけでなく、ファミリーで雪山を楽しむ人も多いだろう。そんな人たちに朗報なのが、この「オットセッテ トマム」は託児サービスを受けられること。当レストランを利用するゲストの2〜6歳のお子さまを預かってくれるキッズサービスを利用できる。久しぶりにゆっくりとフルコースを堪能し、夫婦の会話を楽しみながら日常の疲れを癒す時間になること間違いなしだ。もちろん単身での利用もオススメ。ストイックに雪山と向き合い滑り込んだ後は、身も心も解ける美食体験に思いきり身を委ねよう。
星野リゾート トマム OTTO SETTE TOMAMU
冬メニュー提供期間:2020年3月31日まで
※4月1日から5月末まで休館(6月1日から営業開始)
料金:1万3000円、ワインペアリングコース2万円(ともに税・サービス料別)
場所:リゾナーレトマム サウス棟31階
時間:18時〜20時30分
予約:公式サイト( https://www.snowtomamu.jp )にて要予約
※日帰り利用可(託児サービスは宿泊者・日帰り利用者ともに可)
※仕入れ状況により、提供内容が変更になる場合があります
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文/一井 智香子