ディナーと地元のレアなお酒を

レストランの「ダイニング&バーラヴァロック」。ここは豪快なグリル料理がウリで、この山小屋風の雰囲気がいい。信州ワインが飲めるとのことで楽しみ。広い店内はおひとり様でも居心地がいい。夕食はセットメニューで4500円~、アラカルトも600円~とリーズナブル。
名物のグリル料理(写真4枚)
前菜は白馬ハム、ソフトサラミにレバーソーセージと最初からガツンとくる肉々しさ。いいスタートだ。そこに合わせるのはシードル。泡モノでもシャンパーニュよりも果実味が豊かで、意外にも肉に合うことを発見! お次は「クルミとトリュフの衣を纏ったフォアグラの信州味噌マリネ 柿のサラダ添え」と長い名前のひと皿。秋の味わいが詰まっている一品で、厚みのあるシャルドネとの相性がいい。クルミと味噌の香りが香ばしくて、柿の甘みやフォアグラの脂をうまくまとめている。
「カブのポタージュ」は信州産のカブと紅ズワイガニをカプチーノ仕立てにしたもの。ぽってりとした泡が口の中でふわりと溶けた。これ、好み。清涼な水で育った「信州サーモン」には同じく信州名物・磯五郎の柚子七味を使ったヴィエノワーズで。メインは信州産の白樺若牛のロース肉をグリルしたもの。金山寺味噌とレフォールを組み合わせたソースでいただく。肉質はキメが細かく、柔らかい。赤身と脂のバランスもよく、噛むとうま味がジュワッとあふれ出てくる。ワイルドなグリル料理が真骨頂というのにうなずいた。

この連載でも何度か書いたが、勢いに任せた飲酒をしなくなってから、ちびちび飲むのが楽しい。そんな時にいわゆる「茶色い酒」はよき友となる。

今回選んだのは「シングルモルト駒ヶ岳 ダブルセラーズ」。限定3800本の超レアなこちら。公式サイトによると、蒸留はマルス信州蒸溜所で「マルス信州蒸溜所」と「マルス津貫蒸溜所」2つの熟成地で育まれたモルト原酒をヴァッティングしたのだそう。他にも茶色い酒を数杯飲み、部屋へと引き上げた。明日は晴れますようにと願いつつ。
(後編につづく)
コートヤード・バイ・マリオット 白馬
住所:長野県北安曇郡白馬村北城2937
TEL:0261-72-3511
https://www.cyhakuba.com/
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取材・文/藤村 岳