2.先進安全技術は次のステージに進化
前述した日産・スカイラインに代表される将来の自動運転に向けた「次の一手」も含めた次世代技術の進化にも注目したい。特にSUBARUがフルモデルチェンジを予定しているレヴォーグにも従来までのアイサイトを大きく進化させた新機能、特にスカイライン同様の高精度マップ&ロケーターを搭載することで高速道路のカーブなどを認識して自動減速するなど運転支援システムは次のステージに進化していくはずだ。
3.軽自動車にもSUVの波
2019年12月24日に発表された2代目となるスズキ・ハスラー。初代モデルの大ヒットを受けて、満を持してのフルモデルチェンジとなる。軽自動車のクロスオーバーモデルは他社もこれまで挑戦していながらハスラーには敵わなかったのが現実だ。しかし、それに待ったをかけるモデルをダイハツが発売した。今年の東京オートサロンで世界初公開された「タフト(コンセプト)」というモデルはまさにハスラーを意識したもの。夏以降の発売が噂されているが、台風の目になると同時に軽SUVジャンルをハスラーと共に牽引することになる。
4.電動化のトレンドも見逃せない
2019年の東京モーターショーでも公開されたトヨタの燃料電池車である次期型ミライやホンダがすでに欧州で販売を開始しているピュアEVである「ホンダe」も秋以降に発売を予定している。斬新なデザインや専用のテレマティクス機能など、都市型EVとしても注目されることは間違いない。この他にもプラグインハイブリッドモデルも多く登場が予想されており、電動化は次世代のトレンドのひとつとしてCOTYだけなく注目されるだろう。
5.何よりもオリンピックイヤー
2020年は東京オリンピック/パラリンピックが開催される。日本が世界に誇る自動車関連の技術などをアピールする場としても絶好のタイミングであることは誰の目にも明らかだ。ゆえに各メーカーはここまで技術を磨いてきたとも言えるだろう。COTYに関しては2019年が「令和初のCOTY」。そして2020年は記念すべき「オリンピックイヤーで獲得したCOTY」として記憶に残るはず。その点でも目が離せない1年になることは間違いないはずだ。
文/高山正寛 編集/iconic