人工衛星第1号機の打ち上げに成功!【宇宙ベンチャー連載#002】

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11月27日には私たちのロケットの一つ前のPSLV-C47号が無事に打ち上がりました。

そして、48号の打ち上げ日程は12月11日、時間も17:30~19:30の間で、候補は18:55と決まり、衛星もロケットの中へ。当日の天候などは最後まで分からないものの、これは、インド側はもうその気に違いない・・・いよいよ間違いないのでは!というところまできました。

しかし、どういう訳か12月に入っても一向に日時が公式発表されないんです。

インドが公表しない限り、相乗りさせてもらう私たちがその日程を公表するわけにはいきません。パブリックビューイングの準備も「12月前半なんですが・・・」とお茶を濁しつつ、仮の11日18:55で進めました。

ちなみにロケットPSLV-C47号は1週間前に日時が公表され、打ち上げ4日前に「2日遅れますー」と変更されていたので、最後まで考えられるリスク対策を準備しました。

12月4日、打ち上げちょうど1週間前。

もう今日には公表されるだろう、と期待で胸を膨らませ待っていたのですが、まったくその気配なし。それどころか「公表はいつになるの?」とプッシュするメールに対して、「C48号の打ち上げは2〜3日前しか公表しない、とISROのえらい人が言っている」なんて返事が・・・。

いやー、もうこれは今週末にしか公表されないか・・・と諦め気味で帰宅しました。

しかし、その日の深夜。そう、その時は突然にやってきました。

COOから「インドが公表した!」と連絡のメールが。え? えーーーーーーー! どうして? フライングすぎる!と心でツッコミみながらも、でも、「とうとうきた!これで公にできる!」と嬉しく、興奮気味に夜中1時過ぎに各関係者に「12月11日18:55に決定」とメールしました。(待ちに待ったこの日時は一生忘れません。)

12月5日に打ち上げ日を正式発表。そして、パブリックビューイングまで残り4営業日。

公表した瞬間、大変ありがたいことに福岡の全テレビ局、新聞社から取材依頼をいただくことに。打ち上げイベントだけでなく、日本初となる小型SAR衛星ができあがるまでのストーリーが注目を浴びることになり、一緒に衛星を作ってきた約20社の地場企業へ取材が殺到しました。その日からイベント当日の午前中まで衛星の組み立てや部品を作るものづくりの現場での取材が続きました。

一緒に衛星を作ってきた約20社の地場企業へ取材が殺到
テレビ局と何度も衛星作りの現場へ。ここは筑後市の(株)ウメダにて。社長の梅田さんにご紹介いただいたのは衛星のバス(本体)の上の部分です。私たちの衛星はそう、六角形なんです。

12月11日18:55 いよいよ打ち上げ当日を迎えました

「天候が悪いので」「ロケットの調子が悪いので」、という「遅れますメール」がいつくるか分からない、と公表した後も内心びくびくしながらイベント準備をしていました。しかし、不気味なくらい無事に何もなく過ぎました。

当日、イベント開始2時間以上前から会場となる福岡県庁ロビーには人が集まり始め、イベントが始まる18:20には300名近い方々が。

福岡県庁ロビーに集まった人々
最前席には目を輝かせた子どもたちがたくさん! みんなで打ち上げを待ちます。

2025

VOL.345

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