クラシコイージー化加速
(左)TAGLIATORE/タリアトーレ
(右)LARDINI/ラルディーニ

左: ニットのような伸縮素材。パンツはベルトループ付きで、ギャザーを隠すこともできる。15万5000円(トレメッツォ)右:パッカブル仕様で出張時にも活躍。13万6000円(ストラスブルゴ)
日本から世界へ。「快適」新標準
ピッティの展示を見ていると、イタリアの提案も年々カジュアル化が進んでいるのを強く感じる。ジャケットのアンコン化はもはや行き着くところまで行った今、変化を感じるのはパンツ。ゴムを仕込んだエラスティックウエストやドローコードパンツが目立ち、ラルディーニやタリアトーレをはじめとするクラシコ系ブランドもこぞって提案していた。日本では昨年からすでに一般化していたが、それが本国へフィードバックされ、世界向けのコレクションとして広がっているということだろう。ビスポーク的なクラシック系と、よりスポーティなイージー系。2019年は、スーツの二極化が一段と進んだ年であったと総括することができるだろう。
※表示価格は税抜き
[MEN’S EX 2019年12月号の記事を再構成](スタッフクレジットは本誌に記載)