【年末年始】参加予定の飲み会に出られなくなったとき、なんて言い訳すべき?

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大人の日常生活は、微妙なピンチの連続です。適切な言い訳を繰り出して、自分を守りつつ周囲のストレスを最小限に抑えましょう。

言い訳のイメージイラスト
イラスト(石原氏)/TOMOYA イラスト(シーン)/千野エー

石原 壮一郎さん

講師
石原 壮一郎さん

1963年三重県生まれ。日本の大人シーンを牽引するコラムニスト。『大人力検定』『大人の言葉の選び方』『家族史ノート』など著書多数。

今月のテーマ
「参加」の返事を出した飲み会に出られなくなった・・・

人生は選択と決断の連続です。いったんは「参加」の返事をした飲み会や食事会に、別の用事ができて行けなくなるケースは少なくありません。それは仕方ないにせよ、言い訳を間違えると相手を無駄に怒らせて関係が悪くなってしまいます。

「こういう用事で」と具体的に理由を話すのは、けっこうリスキー。お葬式や極めて大事な仕事なら仕方ありませんが、中途半端な用事だと、相手は「俺たちよりそっちのほうが大事ってことだな」と天秤にかけられた感を覚えて、ムッとしたりスネたりしそうです。

ここは、「よんどころない家庭の事情で」「仕事でいささか厄介な事態が」などと曖昧にすることで、相手に「よっぽどのことなんだな」と想像させましょう。あえて古風な表現を使うことで、緊迫感をにじませているのもミソです。

もっと大事なのが、言い方と誠意の示し方。全力で残念がるのは当然ですが、メールにせよSNSを通じた連絡にせよ、
「日頃の行ないが悪いせいで・・・」
「 こんな体たらくで情けない・・・」

など、己を卑下する言葉を付け加えます。また、いちおう「急に人数が減っちゃって大丈夫?」と心配したり、「キャンセル料がかかったら言ってね」と伝えておいたりすることで、迷惑をかけている自覚を表明しておくことも忘れてはいけません。実際にキャンセル料を払うことになる可能性は小さめですが、あとで「じつは」と請求された場合は、いかに動揺を隠したまま払えるかも大きな勝負どころです。


言い訳の極意

グダグダと未練がましさや
無念さや申し訳なさを示して
相手を強引にねじ伏せる――。
それもまた言い訳なり。




[MEN’S EX 2019年12月号の記事を再構成](スタッフクレジットは本誌に記載)

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