M.E.器と料理をこんなに風に組み合わせるのは、日本料理だけですか。
土渕こんなにいろいろな形の器が使われるのは、日本料理以外はまずないですよね。器によってはその季節のその時期の、その時だけのためにある器というのもありますし。
福原特に京都というところは季節感には敏感ですし、行事毎に器を変えたりもします。祇園祭でしたら、ちょっと八寸に鉾の絵のある器を使ってみたり、大文字の時には大文字絵柄の器を使ってみたりとか。それだと本当に一年に一回だけしか使えません。
土渕お客様もそういうのを意識しながらお店に行かれるとまた楽しさも倍増するかなと思います。
陶葊 本店(とうあん ほんてん)

京焼・清水焼の窯元。大正11年、京都の東山泉涌寺で創業。清水焼を代表する色絵の器から近年は曜変天目茶碗の復元にも力を入れている。
住所:京都府京都市東山区泉涌寺東林町38
TEL:075-541-1987
営業時間:9時〜17時
定休日:無休
一乗寺 乃り英(いちじょうじ のりひで)

白川通から東に曼殊院に向かう途中の閑静な住宅街に乃り英はある。手前のお座敷と奥のカウンターがあり、福原さんと笑顔の素敵な奥様が出迎えてくれる。夜は8000円のコースから。
住所:京都府京都市左京区一乗寺下り松町31-2
TEL:075-703-8045
営業時間:昼11時30分〜14時(L.O) 夜17時〜21時(L.O)
定休日:不定休
自宅でも気軽に楽しみたい陶葊の器
※表示価格は税抜き
[MEN’S EX 2019年11月号の記事を再構成](スタッフクレジットは本誌に記載)