攻めの施術で驚きのシンガポール式スパの洗礼

日本の常識では考えられないのが、海外のスパでの施術。一応、男性美容研究家のなので、ここシンガポールでも体験してきた。訪れたのは「マリーナ・マンダリン・シンガポール」の中にある「ESTHEVA SPA」。老舗ホテルの中にひっそりとあるお籠もり系。かのラッフルズ・ホテルの中でも展開しているエステサロンだ。ここでも貴重な体験をしてきた。お勧めされた「Celebrity Peel」は肌に溜まった角質や毛穴づまりを解消し、肌を滑らかにするというもの。その後にオプションだが様々な美容液をマスクで塗布するとその浸透も格段に違う、という。
これ、想像を絶するほどにすごかった。そもそも角質の取り方は大きく2つあり、ひとつはAHAなど酸を使って溶かすケミカルピーリング。もうひとつは薬剤ではなくマシンを使って物理的に剥がしていく方法だ。こちらは後者のタイプで、ケミカルより肌に優しいという。

まずは手でクレンジング、洗顔とやって、いよいよマシン。最初はTゾーンを中心に行っていたが、なんと目周りもガンガンくる。いや~、日本だとあり得ないその動きに驚愕。しかもまぶたもお構いなしに吸ってくるから、これには度肝を抜かれた。デリケートな目回りって、クレームを極端に恐れる日本だとまず触らない。まあ、たしかにその方が無難。

もちろんマシンで目回りと小鼻など部位によって強度は調整しているのだろうけど、普段は不可侵の部位までやってくるのはカルチャーショック。たしかに、欧米系、特にコーカソイドの肌って表皮が強いからエクスフォリエーティング大好きなんだよね。ふむふむ、とここからはプロとしての分析モード。
でもね、ボクは今、コンタクトレンズ入れているんだよ~。それなのに瞼も吸引ってちょい怖い。日本ならカウンセリングシートにコンタクトレンズの使用の有無は必ず聞くんだけどなあ。そんなこんなありつつも、気になる仕上がりはというと、これがなんとすごくいい! 角質だけではなく、むくみが取れて小顔になってるし、オプションで入れたキャビアエキスのおかげでふっくらして、内側から輝くようなツヤまで出てる。触り心地も抜群によくて自分の肌ながら「カシミヤみたいだなあ」と思ったほど。
とはいえ、このメニューは人を選ぶと思う。肌の弱い女性だったら、もっとマイルドなものがいい。つたないボクの英語でも通じたのでパートナーと訪れる際はぜひご相談を。そうそう、ここでシングリッシュ(シンガポール人の話すイングリッシュのこと)の洗礼を受けた。一応取材だしと思いつつ、施術中でもいろいろ質問していたのだが、セラピストが「moisturizing,nourishing, firming and ※○△☆……」と。「※○△☆……って何?」と聞き返すと、「look younger!」と答えた。ああ、そこだけ中国語なわけね。