期待外れ? 期待通り? 個人的に賛否両論な植物園
昼間のガーデンズ・バイ・ザ・ベイは強い日差し。日焼け止めもばっちり。きっと「ACUVUE OASYS with Transitions」のおかげで目に優しく見えるはずと、オーチャードからMRTを乗り継いでやってきた。2015年にシンガポール初の世界遺産に登録されたということで、とても期待していた。ちょうど新しいアトラクションのフローラル・ファンタジーもオープンしたばかり。

ベイフロント駅から地上に出るとそこがもう、チケット売り場。とりあえず、新アトラクションへと飛び込む。いや、たしかに見事な装飾。でも、植物園というよりフラワーアレンジメントの集合体という感じ。まあ、きれいではあるけれどそれほど感動はしない。

ここは「4Dライド」を観るだけのものでいい。でも、最初にここに入って正解だったかも。バーチャルツアーはトンボの視点からこの植物園全体を冒険するという体裁なので、概要がよくわかりその後の散策に役立った。
園内を見て回ろう。暑くて湿気は多いが、海のそばなので風が吹くと心地よい。振り向けばマリーナベイ・サンズが見える。インディアン、チャイニーズ、マレー、コロニアルと4つのヘリテージガーデンがあるので、すべてを見て回った。それらしきオブジェがあるので、「ああ、ここは中国風なんだな」とは納得するものの、植生を見ると「うーむ」と首をひねった。その昔、植物の図鑑などの編集もしていたので、この手のものに対して要求が高すぎるのかもしれない。

ここでの見どころは「OCBCスカイウェイとスーパーツリー・グローブ」。シンガポールの案内に必ずといっていいほど出てくるあのバオバブの木を模したタワーに上り、その眺望を楽しんだ。ここはいい。風が吹いて気持ちがいいし、抜け感がある。夜には光と音のショーがあるという。正直なところ植物園自体を観光スポットとしてみるとイマイチだが、公園の無料スペースだけならアリ。そして、このスカイウェイだけはお金を払ってでも、夜にまた訪れたいと思った。
