光の量に反応してコンタクトレンズの色が変化!

「調光機能って、どういうこと?」というかたも多いだろう。それはレンズ内に組み込まれている分子(フォトクロミック分子)が、光の加減によってその構造を変え、色が濃くなったり元の色に戻ったりするという仕組み。最近ではメガネのレンズにも調光機能付きがでているので想像しやすいだろう。クルマの運転やゴルフなどでサングラスにわざわざかけ替える必要もないので人気が高い。それが、ついにコンタクトレンズにもなったというかなりのイノベーションだ。




このレンズの特筆すべき点は、紫外線量によってレンズの色の濃さが変わるところ。開発には約10年もの年月がかかり、臨床試験には1000人以上が参加したそう。その結果、FDA(アメリカ食品医薬品局)の認可もおり、2019年前半からアメリカやカナダ、シンガポールなどでいち早く販売されている。
紫外線を受けて色が変わるので、サングラスをかけるほどではないけど見えにくい場合の見づらさが軽減される。また、レンズの色は光の量によって濃淡が調整される。しかし、他人から見て瞳の色が劇的に変わってしまうということはない。もちろん、装用している本人も急に視界が暗くなるなんてこともない。

波長が短い光の乱反射を抑えてくれるので、意識しないうちにレンズがオートで変化し、ストレスなくクッキリ見える。しかも、目に入ると日焼けや白内障のリスクが高まるとの説もある紫外線は99%、さらに夜に浴びすぎると自律神経を乱しかねないブルーライトは15%~55%もカットしてくれるというからありがたい。