
日本一の老舗シューケアメーカー「コロンブス」の全面協力、Begin & MEN’S EX特別編集で好評発売中の書籍『究極の靴磨き』から、その中身をピックアップしてご紹介する。今回のトピックは「シュークリーム」。もちろんスイーツのほうでは、ありません。
究極の靴磨きにシュークリームの基礎知識
クリームはいくつかの成分で構成される。その成分の一つひとつを理解すれば自ずとそれぞれのクリームの役割も明らかになるはずだ。
【ロウ・油脂・有機溶剤】の革に与える影響

シュークリームに配合される成分は主にロウ、油脂、有機溶剤の3つ。ロウが光沢を与え、油脂が保革の役割を、有機溶剤がロウと油脂の調整役を担う。革に塗布するとロウが表面に残り、油脂が銀面層に浸透し、有機溶剤は揮発する。

【乳化性】と【油性】の違い
クリームには大別して乳化性と油性がある。
女性の肌の手入れにたとえるならば、前者をスキンケア、後者をメイクと覚えてもらえばいい。
乳化性とは?
水、油、ロウを主成分とする、革をみずみずしく保つためのクリームだ。乳化性クリームの仲間にデリケートクリームがあるが、こちらはほとんどロウが入っていない。集中的に潤いを与えたい場合はデリケートクリームを使おう。

油性とは?
油とロウを主成分とするクリーム。革を光らせる鏡面磨きのためのクリームと考えれば間違いない。基本は化粧で言うところの口紅やチークに該当するクリームだが、ロウの特性を生かし、撥水剤代わりに使うこともできる。

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