神戸では由緒正しきホテルを選んだ


神戸に来たのは10年ぶりくらいだろうか。JR三宮駅で下車する。テーマソングの流れる”さんちか”(三宮の地下街)をうろうろし、街中をそぞろ歩く。
神戸に”オリエンタル”と名のつくホテルは、現在2つ。居留地のほうは昔から続く旧オリエンタルホテルとは経営が異なるので、要注意。実は、ボクも間違ってしまった。
ということで、いそいそとメリケンパークまで移動。こちらこそ、日本最古の西洋ホテルのひとつとして明治3年(1870年!)に誕生した旧オリエンタルホテルを継承している由緒正しき”神戸メリケンパークオリエンタルホテル”で間違いない。



海に面して建っていて、大型の船が横付けできる絶好の立地。ホテルの2階は客船ターミナルにもなっており、まさに港町・神戸を代表するホテルと言っていい。ベランダに出てみると潮風がとても気持ちいい。聞けば1995年の阪神淡路大震災の年に建ったという。
以前のホテルはかの大震災で被害を受けて全壊したため、こちらにバトンタッチ。「メリケンパークに明かりが灯ることで神戸の街が再び元気になるように」との願いが込められているのだそう。



隣接するメリケンパークには震災の記憶を留めるための展示があるので、そこを訪れてみた。当時、ボクは大学生。友人たちとボランティアに行くかと話をしていたことを思い出しつつ散歩。この後、南京町へと出かけ、おもしろい水餃子屋に出くわすのだが、それはまた後ほど。