祝! 本格オフローダーの名車「ディフェンダー」が復活

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ラダーフレーム式のシャシーとは決別

ディフェンダー
路面の起伏が激しい悪路でもクルマの周囲が見やすく車両感覚も掴みやすい四角い形状のボディ・デザインや、劇的に短い前後のオーバーハング、ルーフ後方の「アルパインライト」といったアイコニックな要素を盛り込むことでディフェンダーらしさが一層強調されている。

具体例を挙げるならば、極端に短い前後のオーバーハングや、直立近く立てられたピラー、ルーフ後方の「アルパインライト」と呼ばれるサンルーフなどがそうだ。オフローダーでありながらとても都会的なオーラを放ちつつ、ディフェンダーらしさも同時に強烈にアピールしている。

ディフェンダーのフレーム
先代が採用していたラダーフレーム式のシャシーとは決別しボディはアルミニウム製のモノコック構造に変更。剛性と強度を高めた結果ねじり剛性においては前モデル比で約3倍にまでポテンシャル・アップを果たした。オン/オフロードを問わず走行性能と快適性の向上に貢献する。

一方で、新型はこれまで使ってきたラダーフレーム式のシャシーとは決別を果たしている。タフネスが要求される本格派のオフロード4駆は、シャシーは頑強なラダーフレームを採用する例が大半だ。ところが、ニュー・ディフェンダーは「D7x」アーキテクチャーと名づけられた軽量アルミニウム製のモノコック構造へと改められ、一般的な乗用車と同様の形式となった。だが、それにより他のどのランドローバー・モデルよりも優れた強度と剛性を獲得することに成功している。

ディフェンダー
38度と大きく取られたアプローチ・アングルで急な登り降りにも強い。最大渡河水深は900mmまで対応可能で文字通り河であっても渡れてしまえる程の走破能力を備えている。スリッピーな川床でも強烈なトラクションを生むAWDが大きな安心感をもたらしてくれることだろう。

そして、オフロード性能を支えるパワートレインも劇的な進化を果たした。用意されているエンジンはガソリンはマイルド・ハイブリッド・テクノロジーが採用された4気筒のP300と6気筒のP300。ディーゼルはいずれも4気筒でD200と出力の高められたD240がラインアップされる。加えて、2020年にはPHEV(プラグイン・ハイブリッド・モデル)の導入も予定されている。

すべてを内包するボディには2タイプがある。2ドアで全長が4583mmとなる「90」と、4ドアで全長が5018mの「110」だ。「90」は5シートとなるが、「110」にはオプション設定の3列目シートを装着することができ5+2シート・レイアウトとすることも可能。いずれも、ジャンプシートを装着すれば、6シート仕様にすることもできる。

ディフェンダーのインテリア
インテリアのデザインもスクエアで水平基調が基本となっている。レザー、ウッド、クロスなど質感の異なる素材を組み合わせることで近代的で上質な空間を演出。次世代のタッチスクリーンを採用したインフォテイメント・システムや安全運転支援装備など先進技術が満載される。
ディフェンダーのインテリア
立ち上がったウインドーのお陰で視野が広く死角も少ない。使いやすさを第一に考えデザインされたインテリアだが、そこに実用一辺倒なイメージは微塵もなくエクステリアと同様にタフネスさや少しばかりの遊び心が垣間見えクルマのキャラクターをより色濃く鮮明に浮き上がらせている。

遊び心とタフネスな見た目、そして洗練が見事に調和したディスカバリーのデザインは、インテリアにおいても同様だ。グレインレザーとラフカットウォールナット、ロバストウィーブテキスタイル素材といった魅力的な素材を組み合わせ、インストゥルメントパネルを始めとする全体の造形はシンプルだがモダンな印象だ。質実剛健に使いやすさ大前提に設計されているのに、温もりや気品すら感じさせる空間に仕立てられている。

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