京都の「ぶぶづけでも……」、の真意
ここでもうひとつ、京都人の気質を表すエピソードを。ちょっとした用事で立ち寄った家の玄関先で、「まあ上がって、ぶぶづけでも」とお茶漬けを勧められる話を知っている方は多いだろう。ご存じの通り、これはお引き取り願いたい気持ちの遠回しな表現。真に受けて上がり込むと、「厚かましい人」と言われてしまう。さて、この逸話、まったくないとはいわないまでも、話が独り歩きをした、やや都市伝説のようなものといっていいだろう。
しかし、長居する客に食事を勧めて、帰宅を促すなんてケースは実際にある。他所の人には、回りくどいし理解しがたいだろうが、地元の人同士であれば、それで話は通じるのだ。これも相手が邪魔者扱いをされた印象を受けないための、配慮と思えば京都らしい。これもまた、「侵さず侵されず」の心得なのだ。
御所東壱(広さ113.95㎡)の内側を紹介 (写真5枚)
suki1038の利用方法は?
本題のsuki1038について、具体的な利用法を説明しよう。まず、JR京都駅からタクシーに乗り、京都市下京区にあるレセプション(受付)へ向かう。駅からの所要時間は約8分。レセプションでチェックインを済ませると、いよいよタクシーで施設へ。最初にスタッフが同行し、設備の使い方や施錠などについて説明を受けられるので、初めての方も安心だ。セキュリティは物理的なキーが存在せず、入り口の端末に暗証番号を入力するシステムなので、「鍵が見当たらない」、「インロックしてしまった」なんてトラブルと無縁なのもうれしい。チェックアウト時は、レセプションへ行く必要はなく、決まった時間までに宿を出るだけと実に簡単。