
その真意を確かめるべく、実際にこちらに宿泊したところ、京都人ならではの心配りが随所に秘められているのに気が付いた。
suki1038は、高台寺と京都御所そばの町家をリノベーションした2カ所3室からなる宿泊施設。約80〜100m²の空間を誰にも気兼ねせず、別荘感覚で使うことができるのが特徴だ。

「なんにもおかまいできしませんけど」とは、スタッフが常駐していない(2019年7月時点)ため用いられているフレーズだろう。が、現地を見ればなんのなんの。ウェルカムサービスは実に手厚い。
ウェルカムサービスあれこれ
・聚洸(じゅこう)の上生菓子
・柳桜園茶舗のほうじ茶(ティーバッグ一缶)
・京都発のいわしコーヒーによるsuki1038オリジナルブレンド
・専用風呂敷に包んだ自炊用のお米(八代目儀兵衛によるsuki1038オリジナルパッケージ)
・フルボトルのワイン
※上記は取材時のものです
謙遜しつつ、上質な地元の名品で、もてなす気配りがいかにも京都らしい。
そうしたサービスに加えて、思いのほか快適なのが、町家の中に自分たちしかいない心地よさ。おかまいがないことが、むしろリラックスにつながり、居心地のよさは格別だ。無論、門限もないし、好きな時間に贅沢な風呂につかることもできる。