【こんなときどう言い訳する?】以前も会ったことがある相手の名前を思い出せない

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大人の日常生活は、微妙なピンチの連続です。適切な言い訳を繰り出して、自分を守りつつ周囲のストレスを最小限に抑えましょう。

言い訳のイメージイラスト

石原 壮一郎さん

講師
石原 壮一郎さん

1963年三重県生まれ。日本の大人シーンを牽引するコラムニスト。『大人力検定』『大人の言葉の選び方』『家族史ノート』など著書多数。

今月のテーマ「以前も会ったことがある相手の名前を思い出せない」

街でバッタリ、あるいは立食パーティ的な場所で、「おや、お久しぶり」と挨拶されました。たしかに見覚えがある顔だし、しかも向こうはかなり親しげです。と、ところが、名前が思い出せません……。これは大人として絶体絶命のピンチ!

一時期、裏技マナーとして、あえて「お名前は?」と尋ねて、「忘れたんですか!」とムッとされたら、「いや、下のお名前ですよ」と返す作戦が推奨されました。しかし、これはさすがに不自然。名前を忘れたことは見え見えなので、失礼な上に姑息な印象を与えそうです。

かくなる上は覚悟を決めて、名前が思い出せない気配を早めににじませましょう。「えっと、えっと……」と言いながら自分のひたいを手で叩き続ければ、相手がよほど鈍感じゃない限り、「○○です」と名乗ってくれるはず。

大切なのは、ここからの言い訳です。「そうですよね! すいません」と謝りつつ、「最近、歳なのか物忘れがひどくなって、朝ごはんに何を食べたかも思い出せないんです」

そんなふうに自分のウカツさを大げさに表現することで、謝罪の気持ちを示します。「見違えるように精悍になってらっしゃるから、すぐにはわかりませんでした」「いやあ、失礼しました。一段とカッコよくなられていたので」などと持ち上げる方向での言い訳も有効。こういうことはお互い様なので、苦笑いしつつ許してくれるでしょう。ただし、前よりも太った人に「すっかり貫禄が」はタブーです。


言い訳の極意

念入りに大げさな自虐や
取って付けたようなお世辞で
謝罪の気持ちを示す——。
それもまた言い訳なり。




[MEN’S EX 2019年9月号の記事を再構成](スタッフクレジットは本誌に記載)

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